2012年1月2日月曜日

やむなく寓話化が行なわれた事情

ウワイト(倭人)大学講義録

『出典』言語復原史学会加治木義博大学院講義録24:4頁

やむなく寓話化が行なわれた事情
やむなく寓話化が行なわれた事情

寓話というのは、おとぎ話と同じで、

教育用に考案された「作り話=フィクション」だ。

しかし『記・紀』に見るそれらは、史実の裏付けがある。

だから『日本書紀』編集者たちはそれを歴史書として天皇に

提出して恥ずかしいとは思わなかった。

というよりは、それまでの祖国・倭がなくなって日本国になったために、

支配者の激変で感情の高ぶっている、もと敵国民だった人たちからみれば、

「国生み」は「国失い」なのだから、

その感情を刺激して内乱でも起こさせては大変である。

そのまま書くわけには行かなかったのは当然である。

しかし現実には、勝者である自分たちには、

それこそ最も重要な栄光の歴史なのである。

本来ならそれこそ特筆大書したい「国の初め」である。

だからそれは、ありのままには書けないにしても、

冒頭に何らかの形で書いて置かねばならない、

掛け替えのない絶対的な貴重な史実である。

こうした編集者の心情が理解できると、

寓話化する以外には書き残す方法がなかった事情と感情が、

よく理解できるのである。

それは過去の世界の史学者が一様に

「幼稚な世界創造の神話」だと定義していたことが、

どんなに間違っていたかもまた、

はっきり判定できる問題だったのである。

『日本書紀』の編集者は、神話なんか書くつもりはなかった。

仕方なく次善の策に従っただけなのだ。

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