『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録03:3頁
本学会員の研究発表用『文体』や、『表現法』などの工夫は、
どうすればいいか前2回で充分ご理解戴いたと思うので、
次はあなたのご説の正しさと、その信頼性をどう主張し表現すればいいか、
という根本的な基本問題を、ご一緒に考えていく。
いうまでもないが、幾ら表現が巧みでも、その実質が空虚だったら、
それは単なる暇潰(ひまつぶ)しでしかない。
読者に対して失礼なだけでなく、
貴重な時間を浪費させて取り返しのつかない損害をかけてしまう。
自分では良い積りでも善意の読者に被害を及ぼすことは許されない。
在来のような、ダラダラわけのわからない論文が書ければ資格が得られる、
といったような、前世紀の遺物のような野蛮な論文は、我が学会貝にはおすすめできない。
それには本学の研究発表は、本質的には、どんな内容をもち、どう処理し、
どういう発表を要求されているのかを、はっきり把握して、
明確に頭を整理しておくことが欠かせない。
A 私たちの学問は「史実を復元する」ためのものである。それがたとえ、
歴史のひとかけらであっても、それが真実なら非常に尊い価値をもつている。
1万トンのゴミより1gのダイアのはうが高価なのと同じである。
逆にそれがどんなに名文で、眼に見るように書かれていたとしても、真実でなければ、
史学にとって有害であり、禍いを残すだけである。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書"
『メソポタミア世界』
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