『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録02:14頁
大学院講義録01の最後には出版が、
古い「文字印刷物」だけだった時代が過ぎて、
次第に発達してきた新しいメディアによって、ますます解りやすく、
完全なものになって行く例として、
視覚に訴える図や地図の効果を再確認して、
古い印刷物タイプの論文にも、
それらをもっと活用しようというお話をした。
いまの読者がもつ「マイナス印象」が「漢字」なら、
この図や地路、写真やマンガなどは「プラス印象」を与える。
それは「百聞は一見に如かず」ということわざ通り、
面倒な長ったらしい文章を苦労して読まなくても、
一見して理解できることを、
読者たちはよくご存じだからだ。
これで現在の論文出版事情と、
その対策、執筆の基本問題ははぼ検討できたので、
次は大学院講義録01の実例の続きに戻ろう。
大学院講義録01の地図は銅鐸の分布が一目でわかるようにしたものだったから、
その次の15ページはそれを主題にした会話になっている。
その地図は銅鐸が近畿を中心にした地域政権のものだったことを示している。
この明瞭な事実は、弥生時代の日本列島の政治情勢を紀録しているから、
それを『魏書倭人章』と比較することで、
銅鐸政潅が卑弥呼故挽か、
他の政権かという問題点を鋭く衝いて、
明確な判決をくだす判断材料として役立てる帝分である。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書"
『メソポタミア世界』
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