『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録03:6頁
標準語で「そうだろう!違うかい?」と語尾につけるのは、
関東農村語では「だんべえ!ちがうけヨ?」、関西語では「そやろ!ちゃうか?」、
南九州語で「じゃろが!ちごけ?」、沖縄語「なやびらん!?」、四国東部では「ナーシ!?」、
西南部の「ナシ!?」、愛媛の「ナモシ!?」、
また四国の地域によっては「ドーゾイ!?」というところもある。
これは「本当だろう!」という標準語と同じもので、
「私がお話ししたのは『真実』だと認めてくれますね」という話題の内容についての、
相手に対する「ダメ押し」の言葉である。
日常会話では、余りに多く使うから、
省略が進んで、肝心の「本当・真実」の部分がなくなっている。
それはさらに進むと「ね!?」「な!?」「の!?」「け!?」「べ!?」にまでなるが、
それで充分「本当だろう・真実でしょう!?」という役目を果たしている。
これと同じ言葉を種子島では「ナーヤ」と言う。
これは「ね!?」「な!?」「の!?」と同じナ行だから、
同じ先祖をもつ方言だとすぐわかるが、この種子島語が、この言葉群のルーツを記録している。
それパーリ語の「naya ナーヤ」で、辞書では「真実・正法」などと書いてあるから、
種子島のナーヤも「本当だろう!?・真実でしょう!?」と言うのが本来の言葉で、
すでに古代に種子島で、省略語になっていたことがわかる。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書"
『メソポタミア世界』
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