『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録02:13頁
だから、内容のほうは、そこにどんなに巨大な謎が書かれているか、
大いに工夫して宣伝する必要がある。
本の冒頭にそれを書いて、読者を魅きつけなければいけない。
ただ漠然と要件だけを並べはじめる在来の論文形式では、
自己満足以外のものはえられない。
これで今、私たちが問題にしている、読者の嫌う「難しさ」とは、
文章表現のほうにあることがわかったから、
こんどはそちらを検討してみよう。
いまの人たちの、本に対する第一印象は
「漢字の量と質」で左右される。
もちろん年齢によって差があるが、
紙面が黒く見えただけでアレルギーを起こす人が絶対多数を占めている。
文字の質も問題である。
平素みなれない文字があれば、拒否反応が起こってしまう。
これはヒロインからして「卑弥呼」で、コースにある目標も「狗邪韓国」。
他の登場者も「梯儁」などと書かなければならないのだから、
どうしょうもないが、
そうしたものはなるべく後のページで取り上げることにして
読者の拒否反応を防ぐ。
これは大学院講義録01でお話しした
「立ち読み活用の販売政策」問題も補足することになる。
次に重要なのが「言葉づかい・言いまわし」だが。
これは読者層によって大きく異なる。
これも大学院講義録01で、具体的な実例でお話ししたので、
よくご理解いただいたと思う。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書"
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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