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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:748頁
第十二章 大国神と大物主神
大物主神の神妃(4)
狭井川の西方の岡一帯は出雲屋敷と謂われている。
「狭井:サイ」は sāyaka に依るものと指摘したが、
「イヅモ」の本義も iśumat で「矢を備えた、矢持」である。
出雲屋敷と呼ばれるのは、
伊須気余理比売命の屋敷があったとの伝承による。
『古事記』は
「是に其の伊須気余理比売の家、
狭井河の上に在りき」と述べる。
同姫は神武天皇の皇后となったが、
大神神社の伝承では、
この岡で天皇が乙女の中に姫を見て選ばれたという。
『古事記』の
「是に七媛女、高佐士野に遊行べるに、
伊須気余理比売其の中に在りき。」とある
高佐士野(さしの)がこの出雲屋敷のある岡ということになる。
その「佐士野」は「サジャ」で「弓弦」を表わす sajya の音写である、
矢は弓弦があってその役目を果たせる。
iśumat を「出雲」としたのは
積雲から放たれる稲妻が「矢」であるからである。
そして雷神である大物主神(インドラ神)は「矢持」である。
《参考》
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
本生図と踊子像のある石柱
Tell Arpachiyah (Iraq)
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
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