2014年9月17日水曜日

大物主神の神妃(2)

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 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:746頁

 第十二章 大国神と大物主神
 
 大物主神の神妃(2)

 『古事記』は次のように伝える。

   三島溝咋(みぞくい)の女、名は勢夜陀多良比売、

  其の容姿麗美しかりき。

  故、美和の大物主神、見感(みめ)でて、

  其の美人の大便為れる時、丹塗矢に化りて、

  其の大便為れる溝より流れ下りて、

  其の美人の富登を突きき。

  爾に其の美人驚きて、立ち走り、伊須須岐伎。

  乃ち其の矢を持ち来て、床の辺に置けば、

  忽ちに麗しき壮夫に成りて、

  即ち其の美人を娶して生める子、

  名は富登多多良伊須須岐比売命と謂ひ、

  亦の名は比売多多良伊須気余理比売と謂ふ。

 この伝承で大物主神は、

 丹塗矢と化して勢夜陀多良比売の下に現れた。

 日本古典文学大系が注するように、

 「丹塗矢は雷神の表徴」であるが、

 これは稲妻・電光のことである。

 勢夜陀多良比売の「勢夜」とは狭井神社の「狭井」は同根語で、

 その祖語でサンスクリット語の 

 śayaka は「飛道具、矢」を表わすのである。

 「陀多良」は「インドラ神の贈物、施し」で、

 その語幹 da は「与える、授ける」の意味で、

 勢夜陀多良は śayaka-dattra で

 「インドラ神の贈った矢」、

 つまりインドラ神から矢を

 与えられた姫というのがその尊称である。


《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
 

 
 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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