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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:741頁
第十二章 大国神と大物主神
櫛𤭖(瓦+镸)玉(くしみかたま)姫(6)
全ての古墳を調査した結果でないのが残念であるが、
時代的流れが明らかになる。
宮城県までに4世紀のうちに
「𤭖玉神」の信仰が広がっていたことは意義深い。
この壺を一般に何と呼んだかは確定しがたいが、
その宮城県におもしろい資料がある。
雷神山古墳からは少々離れた岩沼市三色吉水神に
金蛇水神社という名称の水神を祀った神社があるが、
「金蛇」はサンスクリット語の kunda の音写で
「宗教的に用いられた壺、瓶、篭」をいう。
また、同県柴田郡柴田町船迫の釜蛇水神社は
kamaṇḍala の音写で同義である。
延喜式神名帳にもなく影の薄いこの神社は1600年の間
土地の人々の水神信仰の対象として守られてきたのである。
「水瓶」が単に古墳のための祭器だけでなかったことが解かる。
三輪山の東北辻地区に釜ノ口山がある。
「釜」は kamaṇḍala の kama- で
「口」は二重口縁壺の穴をいうものであろう。
長野県岡谷市の諏訪湖の天竜川へと流れる辺りを釜口というが、
これも同じ理由で、湖は「天の壺」であり、
釜口は天水の流れ出す穴である。
ミワは svar で「天」の意味である。
《参考》
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
本生図と踊子像のある石柱
Tell Arpachiyah (Iraq)
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
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