2010年7月23日金曜日

邪馬壹国から大和朝廷まで続く名乗りの真価

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録10:15頁

そこで冒頭 頁3の「

孝元天皇の后妃皇子女」の系譜をもう1度みてみると、

河内の名乗りは

孝元天皇妃の波邇夜須毘売の父・河内青玉として出てくるし、

葛城も皇子女の葛城高千那毘売として出てくる。

この妃の子は味師(甘美)内宿祢だが、

その腹違いの兄弟・建内宿祢の子が葛城長江曽都毘古で、

その名乗りを引き継いでいる。

それをまた葛城野伊呂売が継いで応神天皇の妻になっているが、

この名乗りは皇后の高木入日売命と同じものだと前号でお話しした。

この皇后の子が伊奢真若命で、

それがまた異母弟の

仁徳天皇の皇子・大江伊耶木別命=履中天皇に受け継がれている。

その履中天皇の弟・墨江中王も倭王・済で倭済(イズミ)、

応神天皇妃の日向泉長比売の名乗りを継いでいる。

こうした継承の中でも古さがよくわかるものは

応神天皇の長子・額田大中日子命である。

それは邪馬壹国樹立当時の官名・奴佳鞮の継承だ。

それがさらに天智・天武時代の7世紀にも続いていたことは、

額田の女王(おおきみ)という高名な女牲の実在が証明している。

こうした「名乗り」は、

その人物の出自と血縁関係と、

縁故の遠近を明瞭に記録しているから、

その継承の細かい経緯不明でも、

かなりの精度で事件が推理できる。

だから天皇たちがもつ歴史が、深く理解でき、

史実復元に強力な再生力を発揮するのである。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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