2010年7月9日金曜日

歴史の真相を露呈させた言語復原史学の威力

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録09:32頁

もうお気づきと思うが、

地域は九州から近畿に飛び、

また<武内宿祢一族の名乗り>が揃っている。

過去の史観では武内宿祢一族というのは、

完全な臣籍の人々で天皇家とは

僅かな姻戚関係にあるだけとされてきた。

だがこの結果を見る限り、

彼等は応神天皇が入り婿した女王家そのもので、

『記・紀』が建前とする男性天皇系譜は、

無理やりこじっけた後世の作品だという真相を露呈している。

また「倭の五王」というのも、

単に中国で記録し得た王の数が5人だっただけに過ぎず、

また真実の王たちは

『記・紀』が書く架空の物語りとは

全く別の活動をしていたことも読み取れる。

名乗りは正しく読むと、

その政権の統治方法、その勢力圏、

その移動拡大、統治者の異動変化、

その原因と結果、といった細部まで読み取れ、

生きた歴史がありありと映画をみるように映し出され展開する。

本号の例では仁徳天皇の后妃がもつ旧名のように、

名乗りが婚姻相手と食い違うのをみれば、

そこに実在した再婚に至った事件が詳細に見えてきて、

文献による歴史復元の要素が

名乗りに凝縮しているのがはっきりわかる。

そればかりか『記・紀』その他の文献の記事が、

どれくらい曲げられているかを、明確に立証する。

それは本号の簡略な検証だけでもよく理解でき、

私たちの<言語復原史学>が

いかに成力をもった生きた学術であるか、

よくご確信していただけたと思う。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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