2012年6月1日金曜日

特異なスサノオ伝説は史実を神託化したもの



 『出典』言語復原史学会加治木義博大学院講義録29:10頁

 『特異なスサノオ伝説は史実を神託化したもの
 「特異なスサノオ伝説は史実を神託化したもの

 <スサノオ>は既に解明済みの通り、

 今はイラン領になっている

 <スーサ>の古名「スサ」の王という日本語名であるから、

 ギルガメシュ伝説が伝わっただけの、架空の人物ではない。

 スサ出身の王またはその王統を継いだ王が、

 日本に来て体験した<神託>どおりの事件を賛嘆して、

 倒した敵を竜にたとえた比喩でなければ、

 総ては幼稚な怪物退治のお伽話になってしまう。

 それでは無意味だから、

 実在した「スサの王」の史実の記録として、後世に伝えたのである。

 前頁で比較した伝説とは根本的に性質の違う現実に起こった史実を、

 「ギルガメシュの竜退治に、なぞらえた記録だ」と言うのが、

 最も正しい表現である。

 アジサカはインドネシヤ語には類例のない名である。

 ところが日本には、そのままの名の人物が『記・紀』に登場している。

 それは阿遅鉏高日子根で、

 これが<アレクサンドロス>への当て字であることは、

 既によく御存知の名乗りである。

 この鉏の字は我が国の古音では<サカ>とも読む。

 インドネシヤのこの伝説は、

 日本から伝えたものであることは疑いない。

 するとこの<スサノオ>は、

 幾人もいる<スサノオ>のうち、

 どの<スサノオ>か、

 その実体が、この名によって明らかになる可能性が見えてくる。

 オリエントとの交流は一方通行ではなくて、

 文化をもった人々の往来が激しかったという証拠にもなる。

 もう少し詳しく考察してみよう。

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