2012年6月28日木曜日

かつて考えられたことのない『住』の真意は?



 『出典』言語復原史学会加治木義博大学院講義録30:5頁

 《かつて考えられたことのない『住』の真意は?
 「かつて考えられたことのない『住』の真意は?

 主食の話のついでに今度は『住』の話をしよう。

 といっても、

 これは『魏書倭人章』中にある

 『住』の文字の、

 かつて考えられたこともない「真意」は、どういうものだったかを、

 確実に定義する、重要きわまりない文字なのである。

 卑弥呼が出現する前の倭国について、

 『魏書倭人章』は、

 「其 国 本 亦 以 男子 為王 住 七 八十年」と書き始める。

 三品彰英氏の編著『邪馬台国研究総覧』の解釈は

 *この「住七八十年」の一句は、

  従来「住すること七八十年」あるいは

  「住(とど)まること七八十年」と読み、

  それを上文に記された「其国本亦以男子為王」に

  かけて理解しようとしてきた。

  しかしこれに対して植村清二は、

  住は往の誤りであろうと推定し、

  榎一雄もまたこれに賛同して、

  菅政友の「ソレヨリ前七八十年」の解釈をもって妥当と考えた。

  井上光貞もまた末松保和の教示に基づき、

  南北朝時代の金石文には

  しばしば行人偏を人偏に作る用例が見られるので、

  住はすなわち往で、ともに同意であるとした。

  住を往と解するとき、当然「住七八十年」は後文に係り、

  卑弥呼の即位以前七八十年ということになる。

  卑弥呼が盛んに通魏した時代が240年代であるから、
  それから七八十年さかのぼればちょうど

 「桓霊間」にあたり『後漢書』の記事と一致する*

 と結論している。   

 『参考』
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