2011年2月23日水曜日

日本語でも意味の通じるカドモスの妻子の名

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録16:13~14頁

その後、カドモスはテバイを捨ててイリリアの王になり、

死後は夫婦とも大蛇になって、

ゼウスに常春のユリュシオンの野に送られた。

胴から下が蛇の男女が絡みあっている

中国の伏義女堝(フクギジョカ)によく似ている。

だからカドモス自身は我が国までは来ていない。

しかし淡路島の語源であるアプロディテの娘と結婚している。

神話とはいえ、

彼の一族と我が国との関係が非常に濃厚であることは変わらない。

それはその 妻子たちの名にも現われているのである。

「ハルモニア(Harmonia)」

門松を飾る正月を「ハル」という。

名詞語尾のiaは国を意味するから本来の名はハルモンである。

これは「春・門」で、門松を飾る門を意味している。

「アウトノエ(Autonoe)」

アウはオウだから、オオトノ=大殿で王家のこと。

エは兄で、古語では兄と柿を意味する。

彼女は一番上の王女だから、大殿姉なのである。

「セメレ(Semele)」

ゼウスが愛したのでゼウスの妻が憎み、雷に撃たれて若死にする。

だが噂はセメレは人間の男と姦通したのを、ゼウスのせいにしたので、

それをゼウスに「責められて」ゼウスの武器・雷で罰せられたのだ、といった。

日本語の「セメラレ」と彼女の名「セメレ」との関係が、ここに見られる。

セメレは奄美語ではシミジで、そこでは清水をシミジと発音する。

「イノ(Ino)」

イノはボイオチアの王・アタマスの後妻になったが、

大女神・ヘラに憎まれ、

ヘラはアタマスに夢で告げ口をしてアタマスの「頭」を狂わせる。

頭にきたアタマスはイノに生ませた長男を殺し、イノも殺そうとした。

イノは次男を抱いて逃げたが、追い詰められて海に飛び込んだ。

彼女に恩義をもつゼウスは彼女と次男を海の神に変えた。

母子は船乗りたちを嵐から救うとして厚く信仰され、

彼女を白い女神・レウコテア、

次男をバライモンと名付けたが、それは嵐の海の白い波がしらと、

死の悪魔の手を払いのけてくれるからで、

日本の神事の「お祓い」の語源がここにある。

轟々と暴風を吹きつけて船員達を海へ引きづりこもうとする悪魔を、

強く払いのけてくれるハライモンは、

まさに「払い者(もん)」の名にふさわしい海の神様なのである。

だから海人族たちがカドモス一族を日本まで運んできたのである。

そしてイノという名は国名になり、地名、姓氏にもなって現在まで使われている。

猪野、伊野、井野、伊能、飯野など、

これから出た姓は特に南九州と海人族居住地に多い。

「アガウェ(Agaue)」

これは前にもお話ししたが、吾郷、阿江、安川という姓に合い、

アガウェは前記の「エ=兄・姉」がついたもので、

阿賀大兄などと当て字できる。

「ポリドロス(Polydoros)」

ポリドはホリト。

堀戸や彫戸や保利都、ロスへの当て字は郎子。

保利都郎子。

この堀戸は後にホリベと読まれて、

堀部・堀邊などに変化する。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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