『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録16:5頁
ここまでわかると、
その「馬津」国の聖木が、マツと呼ばれる理由がわかる。
それは国名そのものが、
その聖木の代名詞になって「馬津」の木と呼ばれただけである。
だから古代の我が国にポセイドン神話がなければ、
マツという名詞は絶対に生まれなかったのである。
このことで『魏書倭人章』の解読に、
決定的な大きな根拠が生まれたことも、
見落してはいけない。
帯方郡使が当てた当て字「末廬国」は、
間違いなく「マツ」という名詞を写しており、
それは馬津という
土地と、馬という動物と、松という植物と、マツという発音の植物名とが、
すでに倭国こ実在していた事実を記録しているからである。
その上さらに当時すでにこれらの漢字が
当て字として我が国で使われていた事実も立証している。
それがなければこうした百済殿から
松に至る名詞群を生んだ文化展開は、
絶対に起こらないからである。
また帯方郡使が「馬…無し」と書き、
「其の木」の中に松がないのも、
彼の接触した倭人の教養度の低さによるもので、
その記事が絶対だと思い込むのは間違いであることも、
この発見が明確に教えてくれる。
このことはさらに国史解明充実の新しい手掛かりとして大きな役割を果たす。
それは門松から北海道の松前に至るまで我が国の地名や姓についている松が、
全て、ポセイドン=百済に関係しており、
その一族の消長を記録しているからである。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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歴史学講座『創世』
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