『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録16:12頁
ではカドモスが我が国までやってきたのであろうか?。
実は彼らはフェニキヤで大事件に巻き込まれて四散してしまうのである。
事件はエウロペが誘拐されて行方不明になったことから始まる。
父はエウロペが見つかるまで帰るなと兄弟たちを探しに出す。
カドモスは母のテレパッサと同行するが、母はトラキヤで死ぬ。
そこで一人で旅を続けてデルポイへ行き、神殿へ参詣して神にたずねる。
するとビューティアの告げた神託は
「牝牛を道案内にして、牝牛が倒れた所に町を造れ」という。
すると本当に彼の前に立って歩く牝牛が現われたので、
それについていくと、
現在のテパイ市で止まって倒れてしまった。
従者をアレスの泉に水を汲みに行かせると、
泉を守っていた竜が従者たちを殺したので、退治た。
すると女神・アテナが現われて、竜の歯を撒けという。
それにしたがって歯を折りとって撒くと、
それが鎧兜で武装した兵士たちになった。
その数が余りに多いのでカドモスは石を投げっけたところ、
兵士たちは怒って同士討ちを始め、
どんどん倒れていき最強の5人が残った。
しかし行為を恥じたカドモスは、贖罪のために8年間、神々に仕えた。
それをめでて、アテネは王国を、
ゼウスはアプロディテの娘・ハルモニアを妻として与えたので、
4人の娘・アウトノエ、イノ、セメレ、アガウェと、男の子・ポリドロスが生まれた。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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歴史学講座『創世』
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