2011年2月20日日曜日

「上井の命」とも書けるアゲノール

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録16:9頁

では、アゲーノルの残りの「ノル」はどうなるか?。

ノルという日本語の古語は「宣る」で、

上が下に向かって命令することである。

『古事記』は貴人の名や名乗りに「命」をつけている。

これは在来は「ミコト」と読むと決められていたが、

このミコトは御言葉の省略で「御言」すなわち命令であるとされてきた。

するとそれは「ノル=宣る」と同じことである。

そして「命」という文字は、イノチという発音が一般的で、ミコトは、

こんなに説明しなければわからない特殊な使い方なのである。

ところがアゲーノルの方は「アゲー宣る」と理解すると

「上井命」と書いたものと同じになる。

命が御言か宣るかは、まだ断定できないが、この2つが、

どちらでも同じことであるのは間違いない。

アゲーノルが「命」という敬称の語源である可能性は残っている。

ここで是非、付け加えておく必要があるのは、

私たちの最大の利器「名乗り」についてである。

それは慣習に従うほかないから、

使い続けている「名乗り」という言葉の「乗り」も本当は、

この「宣る、宣り」なのだということなのである。

「名を宣る」から「名宣り」が正しいのである。

間違った「名乗り」という用字では、

一般のかたには何のことか分からなくて当然なのだ。

だが我が国には歴史に限らず、

同様の恥を晒している用語が実に多い。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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