『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録04:12・13・14頁
出典:言語復原史学会・正会員:柿本一征
1 3世紀後半の系譜(高句麗、前新羅、前金官加羅国)
3世紀後半と4世紀とを区切ることは、何も意味はないから、
4世紀前半くらいまで系譜を延長してみると、
現実の歴史が見えてくるようになる。
それは、日本古代史では実在牲が認められないか、
実在者としての認識が薄い(?)とされている人名と、
実在の確実な「中国の歴史書」中の人名とが、
実は同じ系譜に結び付くものだったからである。
まず、これから系譜を読みやすくする意味でも、
次の系譜を、番号を付けて示しておくのが便利と思う
(伯固を初代=1代目=1とする)。
「系図A]
1 2 3 4
伯固 ∥_|抜奇 ∥_|八坂王 ∥_|大筒木垂根∥
忍日女∥ 竹野姫∥ (掖邪拘) 菅韓多羅 ∥
真敷 ∥
5 6 7 8
_|息長日子王∥_|千熊長彦∥_|真浄 ∥_|武内宿祢 ∥
附志 ∥ 大碓の娘∥ 押黒弟日子の娘∥ 美川王の娘∥
9 10 11 12
_|石川宿祢∥_|菅韓子_|大河音宿祢_|都奴牟斯…
(伊自牟良) |久留米姫
|中斯智
この図の10代菅韓子は別に筒木韓人や奴理能美の名がある。
また、この図の11代と12代は有名な継体天皇(オホド大公王)の祖先系者として、
研究者によく知られている部分である。
といっても、正しい認識はなされていないようであるが。
すなわち、
11 12 13
大河音宿祢 ∥ |都奴牟斯
真猪(田井ノ中姫)∥_|久留米姫
|振(隼人町)姫
太郎子 ∥_|乎非王 ∥_|余慶(蓋盧王、倭王興)
中斯智(中姫) ∥ 久留米姫 ∥
|汗斯王 ∥
振姫 ∥_|オホド大公王(継体天皇)
である。
太郎子と真猪(田井ノ中姫)は兄嫁であることはいうまでもない。
5、6、7、8代の人物の妃をみておくと、次のようである。
5代目の人物の妃(附志)
都市牛利(十市根)∥_|汾西
時姫 ∥ |附志 ∥
息長日子王∥
6代目の人物の妃(大碓の娘)、7代目の人物の妃(押黒弟日子王の娘)
烏越 ∥_|大碓∥_∥_|石勒 _|娘(美川王の妃)
八坂入姫∥ 虚空津姫∥ |押黒弟日子王_|娘 ∥
(弟姫) |妹 ∥
千熊長彦 ∥_|真浄 ∥_|武内宿祢
|石虎
ここに、虚空津姫は息長日子王の妹である(弟姫)。
また八坂入姫と時姫は柿妹である。
8代目の人物の妃(美川王の娘)
美川王 ∥_|故国原王∥
右勒の娘∥ 石虎の娘∥
|武
|娘 ∥_|石川宿祢
武内宿祢∥
「系図A」はそのまま前金官加羅国王統譜である。
すなわち、
抜奇 首露王
八坂王 居登王 199~259
大筒木垂根 麻品王 259~291
息長日子王 居叱彌王前半 291~
千熊長彦 居叱彌王後半 ~346
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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