『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録04:8・9頁
出典:言語復原史学会・正会員:柿本一征
柿本一征(かきもとかずゆき) 言語復原史学会正会員
拙論一覧
1 倭国連邦の興亡(上) 一女子が王になるまで
2 倭国連邦の興亡(下) 大海姫の解明(吉備楯築弥生墳丘墓被葬者の特定)
3 抜奇勢力出雲上陸の基礎的解明(「スサノオ神話」の解釈を含めて)
4 卑弥呼一族の系譜解明
5 列石遺跡築造の時期と勢力の解明
6 ホケノ山古墳被葬者の特定(金味鄒の解明)
7 「七支刀」は同時代遺物なのか? ━故国原王、近肖古王に至る系譜解明━
8 日本古代王族の婚姻系譜(本稿)
日本古代史関係の本を読むと、随所に「系譜」の紹介が見られる。
それは、多くの場合「異世代婚」である。
異世代婚とは、自分のおば(父母の姉妹)との結婚、
あるいは姪との(兄弟柿妹の娘との)結婚である。
現実問題として、世代として自分の娘のみならず、
孫の世代にあたる女性と結婚して子供を設けることはあり得るし、
事実としてもそういうケースは少なからずあった。
日本古代史の場合、
ただ「娘の世代の女性」「孫の世代の女性」というのではなく、
必ず、「姪」「甥、姪の娘」になっている(男性からみて)。
他方、(これから解明していくように)
対婚━互いに相手の姉妹と鈷頼する(男性側からみて)形式がある。
この場合は、
全く別系統の氏族との関係というのではなく(そういう場合もあったろうが)、
兄弟柿妹の相互間の息子、娘においてである。
これは、言い換えると「いとこ婚」ということになる。
男性側からみて、おじおばの娘との結婚が「いとこ婚」である。
日本古代史にみられる「異世代婚」は、
この「いとこ婚」のことだったのではないか?
という着想のもとに、系譜の復原を試みてみると、どうやら現実問題として、
古代の王族達はそういう婚姻形式を守り続けたようである。
以下、「いとこ婚」がおこなわれていた
という想定のもとに、古代王族の系譜復原を試みてみたい。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
歴史回廊
ウワイト
古代史の画像
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