『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録03:23頁
ではこれで正確な「卑弥呼の生涯」の描写ができるだろうか?。
まだまだそうはいかない。
ではどれくらいの調査が必要か?。
それは一つずつ説明していたのでは容易なことではないから、リストにしてご覧にいれよう。
出先点 原語 訛り 意味 転訛
ギリシャ語 Αγαπη Agaph アガペ→沖縄語 アガフィ 神聖な愛 アカヒ 赤日
大隈語 アカイ 明り アカシ 明石
薩摩語 アケ 赤・朱 アケヒ 安芸
パーリ語 pemaka ペマカ 愛 卑弥呼
中国語 アイ 愛 薩摩語エ 藍・可愛
ギリシャ語 Ακηαια Akhaia アカイヤ 赤と南を意味する国名
オリンピア Ολνμπια Olympia 古代アカイヤには宗教の中心地オリンピアがあった。
周辺にはKato,Kalavrita,Killini山,Xilokastlon
カトー カ ラ ブリタ キ リ ニ 山 クシロ カ ストロン
Katakolon,Aiyion,Mycenae,
カ タ コ ロ ン アイ オン ミケナイといった地名がある。
応神天皇皇居 軽の宮 は 日本語 アカルの アカイミヤ への当て字
阿鹿児之国 明 御家
軽の宮 は ×カゴシマ アカイ ヤ
カゴシマ 明 宮
イ 「卑弥呼の語源」
パリー語の「ペマカ 愛、慈悲」をもとにギリシャ語を探すと同じ意味の聖なる
「愛」は「アガペ」だが、これは沖縄語では「アガフイ」になる。
その発音は前記リストのように、
大隅語、薩摩語、標準語と次々に靴化(てんか)するにつれて、
生まれた新しい発音が全て日本語として意味をもつうえに、
日本の建国史に直結する地名などとして生きている。
これは彼女の幼名が間違いなくギリシ語の
Αγαπη Agaph アガペだったことが
真実だという不動の強い証拠である。
ロ 「大日霎貴」
(阿加流比売 大 日 流 比 売)
ウ カ ル ヒ メ
大 日 霎 (霊女) 貴
「ナムチは悪魔」
これを在来の学者は理由もなく、
「オオヒルメノムチ」と読み、そう教え続けて平気でいたが、
その理由は「大国主=大汝持 オオナムチ」の語尾の「ムチ」を、
「敬称語尾」と信じこんでいて、
それと同じものだから「貴」も「ムチ」と読むのだと
江戸時代の説に疑問ももたなかったお粗末な状態だったからだ。
すでにご存じの通り、肝心の論拠であるその「大汝持 オオナムチ」は、
日本語ではなくパーリ語の名詞で、ナムチは敬称語尾どころか、
「悪魔」と罵倒する蔑称語尾だった。
では「大日霎貴」の貴は一体なんだったのであろうか?。
これはウカルヒメキと読んでもオオヒメキと読んでも同じで、
「ヒメキ」は「姫木」にぴったり合う。
「姫木」は卑弥呼「ヒメコ 姫木(コ)」と呼んだ
後世の大隅人の当て字だから呼び捨てで、絶対に敬称ではない。
だから、それが老卑弥呼政権が崩壊したあとの名詞なら、
在来説通り「ムチ」と発音すのだと仮定しても、
「ナムチ」は「悪魔」という蔑称をつけられていることになる。
それを「ムチという敬称だ」という全く反対の解説は絶対に容認できない。
どうしてもそれは敬称だとするのなら、
もう一つの仮定として、
伊弉諾(イサナキ)の尊・伊弉冉(イサナミ)の尊の敬称語尾「キ・ミ」の
うちの「キ」と「貴」は同音になる。
だがこの場合は疑いなく「キ」は男性語尾である。
「オオヒルメ」は逆に女性であって、
この場合は老卑弥呼を指す名だから絶対に男性ではない。
この敬称説もまたどう工面してみても成り立たない。
『参考』
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リンクフリー〔UTF-8 対応版〕
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書"
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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