『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録03:19頁
こうして短く簡単に比較すると、どんなに名文で長々と説明するよりも、
遥かにはっきりとよくわかる。
論文は文章だけではいけないという教訓でもある。
それが明瞭に教えているのは、軽も明の宮も鹿児島も大日霎貴も赤子も、
皆んなただ一つの国名・アカイヤに対する「当て字」だったという事実である。
国名だから当然「名乗り」にも使われる。
いま問題にしている「大日霎貴」もまたその名乗りの一つにすぎず、
それは鹿児島神宮のある隼人町の女王になるまでは生まれない名乗りだから、
「種子島にいたオオヒルメという女の子が、海を渡ってきた」というのは錯覚で、
それは彼女らの幼名ではない。
その代わりアカイヤと呼ばれ続けていた都に君臨した卑弥呼も壹與も、
二人とも、この名乗りで呼ばれることになる。
だから複数のオオヒルメがいても不思議ではない。
伊弉諾尊・伊弉冉尊2尊が生んだ大日霎貴は卑弥呼で、
『大隅正八幡縁起』の大比留女は壹與なのだと確認できる。
これによっても、
『魏書倭人章』の記録が卑弥呼と壹與の2女王の存在を書き残したのが、
動かない事実だったと確認できた。
それはアカイヤと呼ばれた鹿児島以外の土地では、
絶対につけられる事のない名乗りで、
邪馬台国大和説などがどんなに間違っているかという、
動かない大きな証拠の1つなのである。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書"
『メソポタミア世界』
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