『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録36:5頁
『新撰姓氏録』の
「左京諸藩・太(うづ)秦の公宿弥」の条と、
「右京諸藩・秦の忌寸」の条と、
「山城諸藩・秦の忌寸」の条などに、こう書いてある。
「秦の公・酒は功満王の三世孫
(または弓月の君の孫・普洞王=浦東君の男=子息)だ。
雄略天皇の御代、普洞王のとき秦民が劫略に遇い、
今はその十分の一も現存しない状態なので、
秦の公・酒は天皇に、
実状を点検して召し集めて戴きたいと請うた。
天皇は聴き入れて、
小子部(チイサコベ)の雷(イカツチ)に、
大隅阿多隼人らを率いて捜査し、
集めさせた結果、秦氏の九十二部、
一万八千六百七十人を回収して、酒に賜わった。
酒はその人々に養蚕をさせ絹織物を織らせて、
朝廷に運び、
丘のようにうづ高く積み上げたので、
天皇はことのほか酒を御寵愛になり、
禹都万佐(ウツマサ)という号を賜わった。
そのため酒は一層秦の民たちを督励して、
長谷朝倉の宮の皇居のそばに八丈蔵を増築し貢ぎ物を納めた。
これが大蔵の初めで、酒が初代の大蔵大臣を勤めたのである」
と複数の記録が残っている。
だからウズマサは大秦や太秦という名詞とも、
文字とも何の関係もない全く別の形容詞に過ぎない。
それを『日本書紀』の記事すら知らずにいて、
古代ローマの中国名である大秦に結び付けるのは、
誰が考えても許されることではない。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
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「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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