『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録37:25頁
このナンナルは、その正反対の語を生み出していることもまた、
重要な証拠のうちに加えなければならない。
その新しい日本語は、沖縄で生まれている。
沖縄語の特徴の一つに、本土語の n を m にして発音するクセがある。
それは前にもニワトリをミヤドリと発音するとお話しした。
だからナンナルはマンマルになる。
新月の反対は満月である。
満月は「マンマル=真ん丸」と表現される代表的な対象である。
しかしよく考えてみると、真ん丸という表現は、
真ん中などと共に、日本語特有の強調詞である。
それは太古の原始日本語には有り得ない文化語である。
それが世界の先進文化圏だった
スメル起源の神名から生まれたとすれば初めて納得がいくのである。
同じことは物々交換以外にはなかった太古に、
「売る」という言葉が生まれたとすれば、
それ相応の理由がなければならない。
古代沖縄人は貝貨による売買という新文明を東アジアに広めた。
「売る」という行為によって必要品を「得(う)る」。
それを教えた国が「ウル」国(マ)だから、
その人々が「ウル人」だったことは動かない。
これまでイヤという程、証拠を挙げてお話ししてきた。
沖縄人はウル人だという論拠に、
また最も強力な証拠がが加わったのである。
いやまだまだ沖縄語には隅々まで
ウル語すなわちウバイド語が充満しているが、
本講では以上でもう充分だと思う。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
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「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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