『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録36:4頁
『日本書紀』
「雄略天皇十五年」秦の民が分散。
臣・連らは各々勝手に駆使し、
秦の造(みやつこ)に委せなかった。
秦の造・酒は、それを甚だ憂えつつも、
天皇に仕えていたので、
天皇はそれを褒めて、
秦の民を集めて酒の公に賜わった。
酒の公は百八十部族の
長・勝(マサ=優れたものという意味)たちを率いて、
庸調(貢ぎ物)の絹織物を高く積み上げるほど献納した。
それを愛でて天皇は
『禹豆麻佐・ウヅマサ』という姓(かばね)を賜わった。
あるいは禹豆母利麻佐・ウヅモリマサともいうのは、
「うづ高く」、「埋まる程に盛り上げた」
という形容詞プラス「勝」である」と書いてある。
ご覧の通りウズマサとはどういう意味かという
説明が、疾(と)っくに詳しく書いてある。
補足すれば、
ウズマサとは酒がどんなに富裕(太く)で忠義な勝かを
強調した形容代名詞=渾(あだ)名なのである。
だがこの話は、
『姓氏録』はさらに詳しく記録されているから、
今さら、語源などを探すような対象ではない。
そこには『書紀』が引用した元の記事がある。
これは『書紀』の編集者が、
どんなふうに資料を粉飾したり、
省略したりしたかを具体的に教えてくれ、
また斬定的に立証で書る史実が記録されているので。
本学にとっては高度の教科になる。
次に訳して引用するので、
細部によく注意しながらお読み頂きたい。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
「古代オリエントの地名一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%90%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.A4.E3.83.A9.E3.83.B3.E9.AB.98.E5.8E.9F
「古代オリエントの用語一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E7%94%A8%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7
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「バビロニア神話」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
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「アッシリア学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%AD%A6
「中国学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6
「ギルガメシュ叙事詩」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A1%E3%82%B7%E3%83%A5%E5%8F%99%E4%BA%8B%E8%A9%A9 http://www.aurora.dti.ne.jp/~eggs/gil.htm
「フェニキア」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
「古代エジプト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
「ヒッタイト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88
「アナトリア半島」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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