『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録36:6頁
そんなものを言語を用いて古代史の謎を解くからと称して、
私たちの言語復原史学同様の学問だと宣伝されたのでは、
迷惑も甚だしい。
無知な人は区別がつかずに、
言語復原と聞いただけで軽視する人が増えるからである。
ここに取り上げてお話しした例は、誰でも明瞭に黒白が判るので、
機会があればご活用を賜わりたいと思って、ご覧いただいた。
しかし、そんなことに気付かない著者は、
「秦氏景教徒説」の先輩、
東京文理科大学の佐伯芳郎教授の説を
引用して自説を主張するので、それを見ていって頂きたい。
景教とは初期キリスト教のネストリウス派を指す中国名である。
431年と451年に行なわれた2度の教義会議の論争で、
「父と子と聖霊は三位一体の神だ」と
主張する主流のアタナシウス派に、
「いや、イエスは神であり、人である」と対立して、
負けて追放された宗派である。
シリヤに逃れ、イランに移り、
シルクロードを通って
インド・中国まで布教した記録が残っている。
中国には「大秦景教流行中国稗」という遺物があり、
唐代の635年に景教が伝来し、
3年後には教会堂が建てられたと書かれている。
この大秦は当時の中国でのローマの呼び名だから、
秦氏が大秦でもローマ人しか意味しない。
景教なら景はキーでキリストのキリであるが、
秦氏一族は景教を示す何物ももってはいない。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
「古代オリエントの地名一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%90%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.A4.E3.83.A9.E3.83.B3.E9.AB.98.E5.8E.9F
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「アッシリア学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%AD%A6
「中国学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6
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「フェニキア」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
「古代エジプト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
「ヒッタイト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88
「アナトリア半島」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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