2009年11月3日火曜日

伊佐良井は祖先の名のイスラエルではない

 『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録36:8頁

 この井戸は『源氏物語』にも

 「いさらゐは はやくのことも 忘れじを 元のあるじや 面 変はりける」

 と記されていると、証拠の一つにしているが、

 この「はやくのこと」は祖先がイスラエルだという意味になるだろうか?。

 この歌の主意は

 「元の主が、私を見る目付きも、表情も以前とは変わってしまった」

 という嘆きにあるから、

 伊佐良井の井戸を強調した意図は、

 それと対応して、

 変わらないものの良さ、

 美しさを痛感させて、

 変わってしまったものを非難することにある。

 「はやくのこと」は「遅くなって」の反対で、

 早期のこと。

 流れる水の早期は水源のことだから、

 「伊佐良丼の井戸の水は、

  水源で美しい石に洗われて美しくなり、

  井戸まで流れてきても変わらず美しいが、

  その人は何もかも汚なく変わってしまった」

 という嘆きの歌であって、

 これをイスラエルにしたのでは、

 紫式部はキリスト教に詳しく、 

 元の主=主キリスト?が

 どう面変りしたというのか?、

 支離滅裂で何のことか分からなくなる。

 無茶なコジツケだ。

 それに秦氏はなぜ?

 そんな謎めいた当て字を使う必要があったのか?

 も考えられない。

 河勝でも酒でも本名を堂々と書いているのだ。

 それ以上に尊敬する先祖の名を伊佐良井などと、

 タカが井戸の名にしてしまうような人達では絶対にない。

 博士の妄想に過ぎない。

 『参考』

 小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
 オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
 シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
 「古代オリエントの地名一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%90%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.A4.E3.83.A9.E3.83.B3.E9.AB.98.E5.8E.9F
 「古代オリエントの用語一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E7%94%A8%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7
 「メソポタミア神話」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
 「バビロニア神話」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
 「ギリシア神話」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
 「オリエント学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E5%AD%A6
 「アッシリア学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%AD%A6
 「中国学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6
 「ギルガメシュ叙事詩」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A1%E3%82%B7%E3%83%A5%E5%8F%99%E4%BA%8B%E8%A9%A9  http://www.aurora.dti.ne.jp/~eggs/gil.htm
 「フェニキア」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
 「古代エジプト」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
 「ヒッタイト」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88
 「アナトリア半島」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
 「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語―  http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html 

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