2014年8月15日金曜日

埼玉・鹿島:剣持神の国(7)阿部氏の「多」⑥

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 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:719頁

 第十一章 日本に祀られたインドの神々

 埼玉・鹿島:剣持神の国(7)阿部氏の「多」⑥

  登美毘古が、阿部氏の本拠地に居たことは

 谷地区の東方桜井を隔てて

 外山(とび)があることにより推測できる。

 外山と表記して単に「トビ」と呼ぶ。

 これを「トビヤマ」と読むと、

 登美毘古の妹登美夜毘売の名称となる。
 
 「トビヤ」はサンスクリット語の dvi-ja で「鳥」を意味する。

 現在そこに鳥見山があることに係わる。

 dvi-ja の本義は「二度-生れる」で、

 親鳥から生れた卵から再度生れる理由から鳥をいうものである。

 この dvi(二、英語のtwo、ドイツ語のzwei)を

 語幹とした用語に dvipa がある。

 これまで jambu-dvipa (閻浮提)の構成用語として

 紹介したものだが、本義は dvi-apa で「二つの川」の間で

 「洲」を意味する「島」を表わす。

 桜井市はかっての磯城郡のうちで、

 外山の北半分は「磯城島」のうちにある。

 この「島」こそ dvipa(dvi-apa) である。

 三輪山の麓を流れる大和川と粟原川の

 二つ(dvi)の川(水:apa)の間の地の意味であり、

 「トビ」で登美毘古の本拠地と考えられる。

 外山と阿倍の近さから安部氏族は

 この登美毘古あるいは登美夜毘売の勢力を

 継承した勢力と判断してよいと思う。

《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
  

 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq)
 Tell Arpachiyah (Iraq)    
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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