2013年4月25日木曜日

ははき木(1)



 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:0頁

 はじめに:ははき木(1)

  「件木(くだんのき)は美濃信濃両国界、

   その原ふや世やと云所にある木なり。

   とほくてみれば、ははきをたてたるやうにたてり。

   ちかくてみれば、それに似たる木もなし、

   然れば、ありとはみれどあはぬ物たとへ侍り」

  八世紀の前半、奈良時代に編まれた

 「風土記」信濃国逸文「ははき木」の一説である。

 遠くから見ると箒(ほおき)立てたような形のような木があるが、

 近づいて見ると、そのような木は見えない。

 それ故に、

 あると見えているが、会うことができない物に例えられているという。

 紫式部「源氏物語」の「箒木」巻は

 この逸文に依って名づけられたものである。

  さて、この箒木を概念的に解釈すれば、

 「有りて無きもの、無きて有るもの」ということになる。

 まさに、「色即是空、空即是色」で般若心経の真髄を表わしている。

 《Key Word》

 「風土記」信濃国逸文「ははき木」

 ははき木

 風土記

 紫式部

 源氏物語

 箒木

 色即是空、空即是色

 般若心経
コメントを投稿