2009年7月17日金曜日

壹與の遷都先「壹国(サツマ)」=投馬=殺馬=薩摩

 『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学講院義録39:18頁

 この薩摩は、当て字を変えると「殺馬」とも書ける。

 これは伊都国から水行20日の所にある「投馬」によく似ている。

 こちらは『倭人章』の中では一度しか出てこないから、

 偏の上部が見にくいと、どちらか判らなくなる文字である。

 沢山書かれている壹の字とは違う。

 そこで伊都からの距離を計算してみると、

 伊都から邪馬壹国までは水行10日、陸行1月。

 これは牛津の南から熊本県の八代までの航海と、

 八代から球磨川沿いに鹿児島県の隼人まで歩く行程だと、

 すでに確定しているから、

 水行20日だと鹿児島県の川内市あたりに投馬国があることになる。

 すると前にお話しした「委面土国」への疑念が一気に氷解する。

 『後漢書』の最古版が引用されている北宋版の『通典』には、

 帥升の肩書きが『委面土国王』と書かれている。

 内藤湖南がこれを「ヤマト」と読めると主張した有名な国名である。

 だが、委はウワイだから、あとの「面土」が小国名である。

 漢魏音で

 面はミャン、土はヅーだからミャンヅー、

 するとその通りの発音をもった町がその薩摩郡にある。

 それが宮之城だとお話ししたのである。

 帥升の発音はスイサヌウ。

 スサノオの名乗りをもつから、後漢代にはここが首都だったのである。

 『倭人章』が邪馬壹国と並べて特記した投馬は、

 やはり殺馬=薩摩だったのである。

 だからこそ壹與は隼人からそこへ遷都したのだ。

 出典:Wikipedia:ベルンハルド・カールグレン    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3
 出典:Wikipedia:加治木義博    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E6%B2%BB%E6%9C%A8%E7%BE%A9%E5%8D%9A

 『参考』

 小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
 オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
 シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
 「古代オリエントの地名一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%90%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.A4.E3.83.A9.E3.83.B3.E9.AB.98.E5.8E.9F
 「古代オリエントの用語一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E7%94%A8%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7
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 「中国学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6
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 「フェニキア」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
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 「ヒッタイト」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88
 「アナトリア半島」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
 「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語―  http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
 「歴史wiki-小事典」  http://hiki.cre.jp/history/?Glossary

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