『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学講院義録39:10頁
末盧国に上陸して第一の印象は、
海と砂浜と山の間に人家があり、
道路を進んでも、
すぐ前を歩いている人の後ろ姿さえ見えないほど草が生い茂っている。
というのである。
彼等はそこから徒歩で伊都国まで歩いたのだから、
東南に向かって道があったのである。
壱岐から来て上陸するのに
東松浦地方で一番いい港は唐津湾だが、
その奥に松浦川の河口があり小船なら少しさかのぼれる。
そこから川沿いに道が東南に伸びていて、
相知(おうち)、厳木(きうらぎ)、多久(たく)を経て、
牛津までが丁度五百里。
川沿いの道は葦が茂っていて、
ともすれば前を行く人の姿も隠れて見えなくなる。
『倭人章』は実に詳細に描写し、報告しているのである。
邪馬壹国へは伊都から南へ「水行」しなければならない。
牛津の南には有明海が広がっている。
末盧国で船を降りて、
草の茂った道路を荷物を担いで五百里も歩いてから、
また船に乗って行くというのは、そこを歩くことで、
邪馬壹国に安全に早く着けるからにほかならない。
このコースが合理的なことは地図を見ただけでも解る。
郡使は実に正確に詳細に報告書を書いていて、
とても東を南と間違えるような人達ではない。
いや、末盧国から南東に進むということ自体、
邪馬壹国が末盧国の南にあることを、明確に予告している。
伊都国から南でなく東に進むという大和説では、
なぜ伊都国へ行くのかすら説明できないのだ。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
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「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
「歴史wiki-小事典」 http://hiki.cre.jp/history/?Glossary
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