2014年12月26日金曜日

青垣と神社①


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 《考古学&古代史の諸問題》 
 《参考:年表・資料》

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 『日本創世紀』:倭人の来歴と邪馬台国の時代

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:819・820頁

 第十二章 大国主神と大物主神

 青垣と神社①

  「青垣」を三輪山そのものとする考えを述べた。

 それは『古事記』の原書に「倭青垣東山」とあることに依る。

 「垣」は天門である三輪山そのものであり、

 「青」は緑の樹木に包まれていることを想起させる。

  サンスクリット語の「垣、囲壁」を表わす 

 kaksyā は kakṣa と同類で双方とも「帯」の意味を含む。

 『古事記』雄略天皇条の歌に

 「みもろに築く玉垣」とある「玉」はサンスクリット語の

 dāna の音写で「帯、紐」を意味し、

 「玉垣」は神殿などの周囲に設けられた垣で、

 瑞籬などをいうものである。

 帯は環状にして使用されるもので、

 mālā は「環」を表わし御諸の原語 mih(megha)-mālā の構成語で、

 環が輪であることから三輪となっている。

  この環こそ三輪山の垣なのである。

 サンスクリット語 kakṣa (垣) の同義語に kāñci (垣) があるが、

 これはラテン語の cingo 、cinxi、cingulum と

 祖語を同じくする。

 その祖語は北メソポタミアの山脈シンジャール sinjer に

 遺留されている。

 Sinjer はドイツ語に Zingel (囲壁、市の城壁、段丘)、

 Sigel (市の外壁)となっている。

 またサンスクリット語に śṛṅga があり、その本意は「角」である。

 パーリ語では śinga と表記される。

 シンジャール山脈のある地方はハブール地方で

 牛角信仰の主要な地域であったとの考察を

 第2章メソポタミアと牡牛で展開した。

 同語はまた「小塔、高さ、頂点、山頂、峰」の意味を持つが、

 śṛṅga-gāta は「三角形、三角形の場所」を表わす。

 その訓音は、śṛṅga-vera が生姜:しょうがを意味するので、

 英語の ginger 、ドイツ語の Ingwer にあるように

 「シンジャーール」 であることに間違いない。

 「角」がカルト(ケルト)人の祖語であることは第3章カルト人の進出などで

 考察した。

《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
  

 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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