2009年9月25日金曜日

失礼すぎる「出雲の流れ者スサノオ」観

 『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学講院義録38:25頁

 もちろん稲敷を故郷とし、

 そこを太陽神の居る場所として遥拝した殷人は、

 スメル人の一部に過ぎない。

 しかしその<イン>という発音は、

 インダスを経由したイナンナ女神の名を継いでおり、

 「須佐の男=スサの王」と結婚した

 「稲田姫=インダス姫」を祖先とする私たちは、

 ごく近縁なのだから、スサノオの両親に擬される

 イサナキ・イサナミ型説話が、

 殷人によく知られていたことは当然で、

 臣下として坦己と紂王に仕えていた武王も、

 それをよく知っていて利用したことは不思議ではない。

 とすると、これは今から3200年前の史実なのだから、

 在来考えられていたような

 朝鮮からの流れ者に過ぎないスサノオの尊が、

 古代出雲の村落で田舎娘の稲田姫と

 結婚したという解釈は余りにもお粗末で、

 そんなものを天皇の先祖の話として、

 なぜ?麗々しく取り上げ、宣伝してきたのか?

 まったく理解に苦しむ。

 スサノオは名乗りだから一人だけではないが、

 インダスの女王と結婚した大王は、

 世界の海洋を股にかけていた大国の王であって、

 朝鮮から木の苗をぶら下げてきた流れ者などではない。

 それは小さな都市国家時代の話でもなく、

 スメル文明の国家群がさらに東に拡大して、

 インダス文明を生んだ史実を、

 桃太郎や浦島太郎式に神話化したものである。

 それがさらに日本列島に遷都し、

 中国に拡大して殷(商)帝国を生んだ事実を

 よく教育しなくてはならない。

 『参考』

 小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
 オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
 シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
 「古代オリエントの地名一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%90%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.A4.E3.83.A9.E3.83.B3.E9.AB.98.E5.8E.9F
 「古代オリエントの用語一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E7%94%A8%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7
 「メソポタミア神話」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
 「バビロニア神話」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
 「ギリシア神話」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
 「オリエント学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E5%AD%A6
 「アッシリア学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%AD%A6
 「中国学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6
 「ギルガメシュ叙事詩」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A1%E3%82%B7%E3%83%A5%E5%8F%99%E4%BA%8B%E8%A9%A9  http://www.aurora.dti.ne.jp/~eggs/gil.htm
 「フェニキア」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
 「古代エジプト」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
 「ヒッタイト」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88
 「アナトリア半島」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
 「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語―  http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html

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