『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学講院義録38:25頁
もちろん稲敷を故郷とし、
そこを太陽神の居る場所として遥拝した殷人は、
スメル人の一部に過ぎない。
しかしその<イン>という発音は、
インダスを経由したイナンナ女神の名を継いでおり、
「須佐の男=スサの王」と結婚した
「稲田姫=インダス姫」を祖先とする私たちは、
ごく近縁なのだから、スサノオの両親に擬される
イサナキ・イサナミ型説話が、
殷人によく知られていたことは当然で、
臣下として坦己と紂王に仕えていた武王も、
それをよく知っていて利用したことは不思議ではない。
とすると、これは今から3200年前の史実なのだから、
在来考えられていたような
朝鮮からの流れ者に過ぎないスサノオの尊が、
古代出雲の村落で田舎娘の稲田姫と
結婚したという解釈は余りにもお粗末で、
そんなものを天皇の先祖の話として、
なぜ?麗々しく取り上げ、宣伝してきたのか?
まったく理解に苦しむ。
スサノオは名乗りだから一人だけではないが、
インダスの女王と結婚した大王は、
世界の海洋を股にかけていた大国の王であって、
朝鮮から木の苗をぶら下げてきた流れ者などではない。
それは小さな都市国家時代の話でもなく、
スメル文明の国家群がさらに東に拡大して、
インダス文明を生んだ史実を、
桃太郎や浦島太郎式に神話化したものである。
それがさらに日本列島に遷都し、
中国に拡大して殷(商)帝国を生んだ事実を
よく教育しなくてはならない。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
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「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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