『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学講院義録38:6頁
名詞が重要な例として、
<エリヅ>が<エレチ>になり、
神名が<エンヒル>から<エンキ>になり<アヌ>になった理由を、
ここでお話ししておこう。
こうしたことは従来、
それらがまさか日本語で読めるなどと思いもせず、
注目した者もいなかった。
だがこうした国名や神名の変化が、
実に重要な歴史を教えてくれたからである。
<エリヅ>が<エレチ>になったのは、
<リ>と<レ>はどちらもラ行、
<ヅ>と<チ>はどちらもタ行で、
方言差だとわかる。
これは一つの集団が二つに分裂して、
少し方言差のある土地に移ったために、
前の名とは違った名詞が生れて、
それが新しい国の国名になったのだと判るから、
この2国の政権の指導者は、
そんなに縁遠い人たちではなく、
もとは同族だったことがわかる。
するとその移住は少しずつ広がって行ったものが、
言葉に地域差ができる程の時が過ぎたあと、
人口が充実して、
新たな一国として組織化されたのだと解る。
これをさらに細かく検討してみると、
<リ>と<レ>の違いは沖縄の3母音語は<リ>、
鹿児島の5母音語は<レ>で、
<チ>と<ヅ>は「津」を<チ>と読むのは沖縄語だが、
<ヅ>と読むのはどこか?という問題になる。
宮崎には島津(しまづ)の庄という古代地名があったから、
津を<ヅ>と発音している。
スメルの2大河は、
沖縄と宮崎間の海にも似た距離感をもっていたことが読み取れる。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
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「アッシリア学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%AD%A6
「中国学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6
「ギルガメシュ叙事詩」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A1%E3%82%B7%E3%83%A5%E5%8F%99%E4%BA%8B%E8%A9%A9 http://www.aurora.dti.ne.jp/~eggs/gil.htm
「フェニキア」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
「古代エジプト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
「ヒッタイト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88
「アナトリア半島」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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