2009年9月8日火曜日

スサの方言差国名が語るスサ文明の歴史

 『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学講院義録38:6頁

 名詞が重要な例として、

 <エリヅ>が<エレチ>になり、

 神名が<エンヒル>から<エンキ>になり<アヌ>になった理由を、

 ここでお話ししておこう。

 こうしたことは従来、

 それらがまさか日本語で読めるなどと思いもせず、

 注目した者もいなかった。

 だがこうした国名や神名の変化が、

 実に重要な歴史を教えてくれたからである。

 <エリヅ>が<エレチ>になったのは、

 <リ>と<レ>はどちらもラ行、

 <ヅ>と<チ>はどちらもタ行で、

 方言差だとわかる。

 これは一つの集団が二つに分裂して、

 少し方言差のある土地に移ったために、

 前の名とは違った名詞が生れて、

 それが新しい国の国名になったのだと判るから、

 この2国の政権の指導者は、

 そんなに縁遠い人たちではなく、

 もとは同族だったことがわかる。

 するとその移住は少しずつ広がって行ったものが、

 言葉に地域差ができる程の時が過ぎたあと、

 人口が充実して、

 新たな一国として組織化されたのだと解る。

 これをさらに細かく検討してみると、

 <リ>と<レ>の違いは沖縄の3母音語は<リ>、

 鹿児島の5母音語は<レ>で、

 <チ>と<ヅ>は「津」を<チ>と読むのは沖縄語だが、

 <ヅ>と読むのはどこか?という問題になる。

 宮崎には島津(しまづ)の庄という古代地名があったから、

 津を<ヅ>と発音している。

 スメルの2大河は、

 沖縄と宮崎間の海にも似た距離感をもっていたことが読み取れる。

 『参考』

 小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
 オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
 シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
 「古代オリエントの地名一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%90%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.A4.E3.83.A9.E3.83.B3.E9.AB.98.E5.8E.9F
 「古代オリエントの用語一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E7%94%A8%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7
 「メソポタミア神話」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
 「バビロニア神話」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
 「ギリシア神話」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
 「オリエント学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E5%AD%A6
 「アッシリア学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%AD%A6
 「中国学」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6
 「ギルガメシュ叙事詩」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A1%E3%82%B7%E3%83%A5%E5%8F%99%E4%BA%8B%E8%A9%A9  http://www.aurora.dti.ne.jp/~eggs/gil.htm
 「フェニキア」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
 「古代エジプト」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
 「ヒッタイト」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88
 「アナトリア半島」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
 「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語―  http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html

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