『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学講院義録38:15頁
スメル語名詞を日本語として読むシステムの途中で、
『記・紀』の重要問題に逸れたが、
次は欠くことのできないものだけをお話ししておこう。
『ウルカギナの碑文』に
グド・ドゥドゥと発音する「Gud dudu」という名詞がある。
Gudは「牡牛」で、duduは在来は「立派な」と訳されてきた。
スサノオは祇園八坂神社などで
「牛頭(ごづ)天王」と呼ばれている。
この<ゴヅ>は沖縄では<グヅ>と発音され、
これが馬の動きに比べてノロい牛の動作から、
愚図い、愚図愚図しているという形容詞にもなっている。
これで「牛頭」がスメル語の
「グド=牡牛」に対する当て字だったことと、
「愚図」がその応用語で沖縄発音だったと幾重にも証明されて、
はっきり確認できる。
次の「立派な」と訳されてきた
「ドゥドゥ」も、
「堂々たる牡牛」という意味なのだから、
意味不明の日本製形容詞「堂々」は何が語源だったかも、
また実に明瞭に解る。
これも沖縄語を頭におくと、本来は「ヅーヅー」だが、
それが南九州で本土語化して「ドードー」になり
「堂々」と当て字された経緯まで明確に確認できる。
こうして証拠の数が増えてくると、
「水面とスメル」の説明では、
まだ疑いが残っていた
「漢字表現の日本語」を中国語の借用だ、
と思い込んでいたほうが間違っていたとお悟りになったと思う。
これは百済出水(ポセイズン)などで判るように、
語源はスメル語に限らない。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
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「アッシリア学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%AD%A6
「中国学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6
「ギルガメシュ叙事詩」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A1%E3%82%B7%E3%83%A5%E5%8F%99%E4%BA%8B%E8%A9%A9 http://www.aurora.dti.ne.jp/~eggs/gil.htm
「フェニキア」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
「古代エジプト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
「ヒッタイト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88
「アナトリア半島」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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