『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学講院義録40:25頁
すると伊都を管轄していた長官の「爾支」とは、
「三国史記」 の「新羅本紀」の尊称である尼師今(ニシキン)で、
それは「主君・ヌシキミ」の訛りで、
「主」をアルジと読むのも、
「爾支」の中国読みの「アルヂ」だと、
すでに判っているのだから、
爾支は尼師で「主」である。
新羅本紀は、
13 歳で即位した赫居世(カグイヨ=鹿児・壹與=壹與=神功皇后2 ) から始まり、
そのときの新羅は開聞であり白日の国だから、
薩摩と福岡であるし、
朝鮮半島は北の高句麗から南の帯方、三韓まで
位宮と卑弥呼=神功皇后1 の支配下にあったのだから、
この名ももちろん倭人語=日本語である。
すると「ニシ」は「西」でもある。
沖縄語では西は「イリ」だから「入・伊理」とも書く。
『記・紀』の崇神天皇と垂仁天皇との皇子女名についている、
これらの「イリ」はこの爾支と尼師今と同じものなのである。
ではそれは「入王朝」と呼ぶような異質の外来政権だったのであろうか?
この長官名は伊都国のものだが、そこは直後に不弥に変わった。
不弥と一対になる国は不呼国で、これは日向でもあった。
そこは文字通り日に向かい、それを古体でフリ仮名すると「ヒムカヒ」で、
語尾のヒをシと訛ったものが「ヒムカシ=東」である。
すると「爾支=西」と完全な対語になっている。
これが東西の国を区分する名詞なら、
爾支は西の長官という官名でもある。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
「古代オリエントの地名一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%90%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.A4.E3.83.A9.E3.83.B3.E9.AB.98.E5.8E.9F
「古代オリエントの用語一覧」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E7%94%A8%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7
「メソポタミア神話」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
「バビロニア神話」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
「ギリシア神話」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1
「オリエント学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E5%AD%A6
「アッシリア学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%AD%A6
「中国学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6
「ギルガメシュ叙事詩」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A1%E3%82%B7%E3%83%A5%E5%8F%99%E4%BA%8B%E8%A9%A9 http://www.aurora.dti.ne.jp/~eggs/gil.htm
「フェニキア」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
「古代エジプト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
「ヒッタイト」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88
「アナトリア半島」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
0 件のコメント:
コメントを投稿