『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学講院義録40:9頁
この事実は、「邪馬壹国」という名を記録したのは、
その国の誕生当時に伊都に駐在していた張政だということを確認させた。
それ以前にはなかった国であり、国名なのだ。
これは邪馬台国論争に決定的な判決を下して、再論の余地はない。
もう一つの大和説の拠り所は箸墓の存在である。
その墓を卑弥呼=百襲姫が奈良に居た証拠だと考え、
当然そこはヤマトと呼ばれていたのだから
「邪馬臺(ト)」と書かれていなければならない。
「邪馬壹」は絶対に間違いだ! と信じて疑わなかったからである。
だが現実に郡使として伊都に滞在して邪馬壹国の誕生を眼のあたりにした張政は、
水行十日と明記して八代からが女王国だと報告した。
彼ははるか東の奈良なんか知りもせず、
またヤマトなどという地名も実在しなかった。
あったのは彼の滞在の末期に新たに生まれた、
殺馬、位宮、壹與、伊支馬などの名の元になった領土「壹国」が、
女王国を意味する方言に当て字された「邪馬(ジォマ)」と結びついた
生れたての「邪馬壹」という新しい国名だけだったのである。
どこからみても邪馬臺国も、奈良の卑弥呼女王国も、絶対に存在し得ない。
では大和説を生み、
強く支えたかに見えた誤認悲劇の元凶
「箸墓」とは一体?何なのか?
これにも動かない完全な結論を出しておく必要がある。
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』 http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書 http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
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「フェニキア」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%A2%E4%BA%BA
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「アナトリア半島」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8D%8A%E5%B3%B6
「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語― http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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