2013年5月11日土曜日

祝(ハフリ)(3)



 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:16頁

 第一章 祝祭 「祝」(3)

  祝は「屠(ほお)る」と、

 和名抄では「はふる」と読ませているが、

 深い関係にある。

 祝の真義は

 「神への献供のため動物を犠牲にして殺す祭官」である。

 勿論むだに犠牲の屠殺をしたのではない。

 犠牲を神々に献供して祈願の呼びかけを行ったのである。

 『日本書紀』

 皇極天皇元年の記には雨乞いのためであった。

  この「ハフリ」は古代世界において

 極めて国際的に敷衍(ふえん)された用語であった。

 それが日本列島へもその文化と共に入ってきたと考えられる。

 《Key Word》

 日本書紀

 皇極天皇
 
 和名抄

 雨乞い

 日本列島

 敷衍

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