2013年5月6日月曜日

ははき木(12)



 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:11頁

 はじめに:ははき木(12)

  「箒木」は今にいう[ほうき]、

 現代生活では電気掃除機にその主役を譲ってしまったが、

 無用となり、忘れさられているものではない。

 箒木は安産の神との伝承もあり、

 大事にされているところもある。

 栃木県那須郡の塩原町から矢板市、大田原市を箒川が流れ、

 小川町の東の端で那珂川に合流している。

 塩谷町玉生には伯耆根神社、

 矢板市内には箒根神社が現在少なくとも5社が鎮座している。

  箒木は、

 古事記の天石窟戸の場面に出てくる「天波波迦」とも関係するだろうし、

 「ハハ」は「妣」と関係する。

 古事記によると須佐之男命が母神とされる伊邪那岐命に向かって

 「僕は妣の国根の堅洲国に羅(まから)むと欲(おも)ふ。

  故、哭(な)くなり。」といって

 涕(な)泣き叫ぶ物語の「妣の国」のことである。

 《Key Word》

 箒川

 那珂川

 伯耆根神社

 箒根神社

 須佐之男命

 伊邪那岐命

 天石窟戸

 妣の国

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