ブログのタイトル「大学院講義歴史(創世紀)」は、 日本は平成から西暦2019年に元号が令和に御代代わりしました。 また20世紀も20年前に終わりました。 21世紀は日本にとっても私にとっても「黄金の世紀」です。 「黄金の世紀」に向ってそれぞれが邁進しましょう。 第二次世界大戦(日本にとっては大東亜戦争)が終了して75年目を迎えました。 更に2018年は明治維新からは150年になります。 この間の19世紀20世紀の日本の諸外国との政治外交の歴史は 事により未だ不透明な霧に覆われたままであります。 現在、日・中・韓で歴史認識が問題になっていますが それぞれの当時国が真実の歴史は何であるかの認識にたって 真剣に物事を考え、発言しないと言うだけでは問題の解決にはならない。 令和2年4月吉日
2013年5月12日日曜日
祝(ハフリ)(4)
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:17頁
第一章 祝祭 「祝」(4)
地中海東岸にシリア国がある。
トルコでフラット河と現在では呼ばれるユーフラテス河が
シリアの東境からイラクを貫流してペルシャ湾に流れ行く。
またシリア、トルコ、イラクの三国の国境を結ぶ方面から
流れ下ってくるのがチグリス河で、
この二つの河の両岸地帯に古代メソポタミア文明は開化した。
ユーフラテス川の水源はなんとトルコの東端、
アルメニアに近いアララト山方面イランとの国境地帯である。
その河が西流した後古代でいえばアミダ付近、
現在ではエラジック辺りから南流を始め、シリアへ流れは入る。
シリアへ入ってから同河は東流を始めるのだが、
その北岸でイラクの国境に沿った地帯の砂漠からなる一帯が
ハブール( habār )高原でハブール川が
やはりトルコ国内を水源に南流し、
国境を越えて高原を下ってユーフラテス川に流れ込んでいる。
このシリア国内の流域は、メソポタミアの初期に当たる
シュメル文化を開花させた一民族セム族の故郷である。
ハブール高原からイラクの北方の山岳地帯、
トルコとの国境なるシンジャール山脈の辺り、
イラクの東北端の山岳地帯こそ「祝」の発祥の地と考える。
ハブールは「ハフリ」と語源を同じくする遺称である。
メソポタミアの古代文字、粘土板に刻まれた楔形文字の中に、
hubulla 、hawiru という用語が出てくる。
語意は、前者が捧げ物、後者が賛美者で、セム語族の言葉である。
《Key Word》
ユーフラテス河
チグリス河
古代メソポタミア文明
アルメニア
アララト山
ハブール高原
シンジャール山脈
セム族
メソポタミアの古代文字
楔形文字
ハブール
hubulla=捧げ物
hawiru
賛美者
捧げ物
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