2013年5月13日月曜日

祝(ハフリ)(5)



 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:18頁

 第一章 祝祭 「祝」(5)

  この単語はインドのサンスクリット語に移入され、

 仏典 mahāvyutpayyi に havala と記載されている。

 当仏典は漢訳されて「翻訳名義大集」となっていて、

 それには音写で「哈波藍」とある。

 サンスクリット語名の仏典は

 「大荘叢語源教養集」といったところではあるが、

  havala がインドにとっても外来語であったことを示している。

 しかし、サンスクリット語の中には、

 動詞語幹 hvā 、hu

 (呼ぶ、呼びかける、呪文によって呼び出す、祈願する)、

 havir (献供、犠牲)

 havin (呼びかける、助力を祈願する) 

 huā (呼びかける、助力を祈願する、呪文によって呼び出す)など、

 中でも

 hava は祭式、献供、犠牲、呼びかけ、祈願を表す名詞で、

 セム語の hubulla と hawiru の両方の字義を表している。

 《Key Word》

 サンスクリット語講座

 havala

 翻訳名義大集

 哈波藍

 大荘叢語源教養集

 havir

 havin

 huā

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