『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録19:25頁
「中国製「神獣鏡」の実態」
左の鏡は京都府古墳の出土だが漢鏡である。
向かって左上に東王父という文字があるので、
上下の神々が、東王父と西王母たちとわかる。
左右には竜が2頭ずついる。
4方に配置されているが、
四神とは無関係なことが、一見してわかる。
下は中国、洛陽出土の唐代の鏡。
これも四周に鳥獣がいて『四神』に似ているが、
鳳凰らしいものが上下にいて、
玄武にあたるものがない。
東西双方にいるのも、一方は虎らしいが、
もう一方のものは蹄をもつから竜ではなく馬である。
本当の『四神』を表現したものは見当らない。
四神など漢代から唐代まで、
ほとんど重視されていなかったことがわかる。
「図版」
鏡は京都府古墳の出土だが漢鏡と中国、洛陽出土の唐代の鏡
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