2011年9月23日金曜日

「人種」という観念を生みだしたもの

 『出典』言語復原史学会加治木義博大学院講義録20:18~19頁

 《「人種」という観念を生みだしたもの

 《救いようがないほど暗い迷信「人種的偏見」

 これだけでも『魏書倭人章』解明は、

 倭人の人種的構成を正確に突き止めて説明するものでなければ、

 信じるに足る、まともな答えだと言えないことが、よくおわかり戴けたと思う。

 でもまだ、縄文時代に古代ギリシャ人が我が国になど来るはずがない、

 という人がいる。

 そんな歪みを助長しているのは「人種」という古臭い観念である。

 御存知のとおり現存する人類はホモ・サピエンス1種しかない。

 外観は様々に変わるが、それは個体変異にすぎない。

 寺田和夫先生は40年ほど前の東大教授時代に

 『人種とは何か』という新書版を出されたが、

 この間題の核心をつく希に見る名文である。

 「まえがき」から要所を引用させて頂だいた。

   人種間の接触は、今日の交通の発達からみても、国際関係からしても、

   ますます濃密になっていくだろう。

   われわれは人種に関する一通りの知識を身につけなければいけない。

   だが、人種という実体は、わかりきっているようでわかりにくいものだ。

   そもそも日本人種などというものがあるだろうか。

   われわれは日本人がさまざまの人種的要素がまじりあって

   作られたものだということを知っている。

   ところが速く離れた存在であるユダヤ人となると、

   鷲鼻、赤毛で唇の厚い人々が実在し、

   これがユダヤ人種という恐ろしい冷血漢の金持ちの連中だと考える。

   だが事実は、日本人種というものが考えにくい以上に、

   ユダヤ人種は、認めにくいのである。

   人種には二つの大きな側面がある。

   自然人類学が対象とする生物学的人種と、

   人種問題という言葉で表現されるような社会学的人種である。

   人種の解剖学的・生理学的特徴を調査し人種を分類し、

   人種がなぜ形成されたかを研究するとき、それは前者を問題にしている。

   人種の接触の実態を分析し、異人種間の緊張の原因を探るとき、

   それは社会学的な人種を問題としているのだ。

   しかし人種の社会問題をみると、どんな場合にも、

   人種の知能、肉体的特徴という、

   生物学的次元の観念が表面に出るか、

   少なくともかげにひそんでいることがわかる。

   むしろ、人種の社会学で重要な人種的偏見というのは、

   人種にかんする生物学的研究の成果を無視した所に生まれることが多い。

   だからそれは、もはや合理的な思惟ではなく、一種の迷信となる。

   学者によると、人種主義は、あるいは人種そのものまで、

   迷信であるというのである。

   迷信は今日の合理的な世界のなかで早急になくなりそうなものだが、

   こと人種の問題になると、歯がゆいほど息が長い。

   しかもそれが何千万という人々の生活を、
 
   救いようのないはど暗いものにしているのだから、憂欝な話である。

   この迷信がなくならない限り、

   人類は自らをホモ・サピエンスであると誇る資格がないだろう」
 
  「寺田和夫]

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