『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録01:29頁
従来「手焙り形土器」と呼ばれてきた弥生土器は、
その形からも、
また内部に残る痕跡の分析で高温で溶けた金属反応があることでも、
確かに『金属溶解炉』だったことがわかっているのだから、
速やかに改めて正しい名で呼ばなければならない。
そうすることによって、
私たち日本人の祖先・弥生人が、
在来の教科書の挿絵やマンガのような、
毛皮を身体に巻きっけただけの、
その土器で手先だけを暖めたような野蛮人ではなく、
今もなお使われている文明の利器を、
紀元前から使いこなしていた文化人だったことが、
いっそう鮮明に印象づけられることになる。
幕末以来の欧米崇拝、劣等感を、
むしろ助長している今の国民教育には、
こうした改革が必要なことをよく認識して、
識者は奮起しなければならないと思う。
次の13、14は、
その土器以上に高度の文明の利器である銅鐸が、
分布していた地域を一目で理解できるように
言葉と地図で教える部分である。
これがあれば銅鐸とは単なる楽器ではなく、
なんらかの信仰または音響通信器具で、
それをもつ人々の間に連絡または組織があったことがわかる。
なぜならそれが単に物珍しい商品に過ぎなければ、
それを持ち込んできた人々が通過した地域に
「帯状」に分布しているはずなのに、
事実は中心部に都があって、
その勢力が次第に地方へ拡大して行った
「政治的」な痕跡を残しているからである。
『参考』
翻訳と辞書 [無料]
http://www.kotoba.ne.jp/
リンクフリー〔UTF-8 対応版〕
http://www.kotoba.ne.jp/sysinfo.cgi?k=maps&fsz=2
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』
http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』
http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書
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「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語―
http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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