『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録01:23頁
7、8と、固くて会話のないページが続いたので、
つぎはそれを解きほぐす必要がある。
だから9ページは全部『会話体』で処理してある。
話題は現代語の「覆(おお)うた」という動詞が、
旧カナ使いでは「覆ふた」と、
ハ行で書くことになっていた事実である。
在来は、「それは日本語が次第に変化したからだ」といって、
「時代による発音変化だ」で済ましていたが、
今こうして語源がわかってみると、
原因は日本語以外にあって、
パーリ語を忠実に表記していた習慣と、
会話言語の発音習慣との違いが
文語と口語の差になって現われたものである。
そんなことは、
発音が先にあって後に文字が当てられたのなら、
絶対に起こらない現象だとわかる。
このことによる発見は、
弥生時代には確実に文字で書かれた言語があり、
それはインドの文字で書かれたものと
漢字で書かれたものとがあって、
漢字のものは漢字の音より
パーリ語の発音が尊重されて優先していた。
だから後世になってカナが考案されて、
漢字に「送りガナ」が振られるようになっても、
原語のパーリ語の字音が優先していて、
発音では「オオウタ」と訛っていても、
振りガナは原語に忠実に「オオフタ」と書いたのである。
これで発音では
「○○ワ」を「○○は」、
「○○エ」を「○○へ」と
書くのはナゼなのかもわかった。
それは「弥生時代の文字文化」の
現代まで生き残った遺物だったのである。
『参考』
翻訳と辞書 [無料]
http://www.kotoba.ne.jp/
リンクフリー〔UTF-8 対応版〕
http://www.kotoba.ne.jp/sysinfo.cgi?k=maps&fsz=2
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書:『メソポタミア世界』
http://www.orient-matsudo.com/kobayashi-shumel.htm
オリエントより日本への遷都:『言語復原史学会:加治木義博』
http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/blog-category-11.html
シュメル-人類最古の文明:『小林登志子』中公新書
http://bloghistorygallary.blog10.fc2.com/category9-20.html
http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/folder/1602066.html
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「古代オリエントの用語一覧」
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「バビロニア神話」
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「ギリシア神話」
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「中国学」
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「アナトリア半島」
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「新潮社」五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語―
http://www.shinchosha.co.jp/books/html/603574.html
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