『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録17:6頁
しかしその色名の発音が、
ギリシャ語となら共通であること、
また四方に色の名をつける習慣も、
共にギリシャ文化の特徴だったことも御存知である。
それは古代ギリシャの遺跡に今も使われている。
<アルバニヤ>という国名は、
<アルビノ>というラテン語で「白の国」だとすぐわかる。
その首都名の<チラナ>も、
鹿児島の<開聞>(シラキッ)と<知覧>とに一致する。
その<白>が<シラキウス>時代には、
<黒>は<クロアチヤ>、
<赤>は<アカイヤ>、
<青>は<アイオリヤ>だった。
この<シラ>、<クロ>、<アカ>、<アイ>の発音が、
日本語と共通であることは小学生でもわかる。
語源は、
<黒>は<クロノス>、<白>はシレノスだったが、
残りの日本語の色名は、
ギリシャ神話の
大洪水の主役・<デウカリオン>の子孫の名から出ている。
<デウカリオン>は<ピュラー>と結婚して、
ギリシャを<ヘレニヤ>と呼ばせた絶世の美女、
あのトロイの<ヘレン>を生んだ。
彼女は<オルセイス>と結婚して
<ドロス>と<クストス>と<アイオロス>を生み、
<ドロス>は自分の国民を<ドリス>と呼んだ。
<四神>とは無関係だが、
これが<ミドリ>(緑)の語源になった。
<クストス>は<クレウサ>と
結婚して<アカイオス>と<イオン>を生んだ。
<アカイオス>は<アカイヤ>(赤)を、
<イオン>は<イオニヤ>を治めた。
この<イオニヤ>がパーリ語で<ヨーナ>に訛ったから、
沖縄では<与那国>になってしまった。
<アイオロス>は<テッサリア>を治めたので、
国名を改めて<アイオリス>(藍)と呼んだ。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
歴史学講座『創世』
歴史回廊
ウワイト
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