『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録16:25頁
こうして卑弥呼当時から7世紀の斉明天皇までの、
百済倭国五彩圏の実在は徹底的に史実だったことが確認できて、
どんなにしても疑えなくなった。
すると仲哀天皇と神功皇后との名乗りを
再検討する必要が生まれてくるのである。
その名乗りは、
『日本書紀』 足仲彦天皇 気長足姫
『古事記』 帯中日子天皇 息長滞日売命
これまでに私達は天皇の足仲は「ソナカ」に対する当て字で、
夫婦が同じ名乗りをもつのは当然だから、
皇后の息長もまた「ソナカ」に対する当て字だと確認し、
そのお陰で卑弥呼が仏教女王だった事実に至るまで、
大量の史実を発見することかできたのだった。
だとすれば、ソナカとは絶対に読めない
『古事記』の「帯中日子」天皇は完全に間違った当て字であって、
『日本書紀』の足仲彦をタラシナカツヒコと、誤読したために、
当て字に「帯」を使った単純な誤りか、
史実を隠そうとする小細工だとみるはかない。
この名乗りについては『日本書紀』の方が史実を伝えていることは動かない。
ところが皇后の方は『古事記』の息長は正しいが、
『日本書紀』の気長は全然意味をなさない。
天皇の場合と逆転して『古事記』の方が正しい。
駄目さ加減は勝負なしである。
『参考』
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