『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録16:19頁
この2人に見える比羅夫は実は同一人なのである。
なぜなら阿曇=アヅミはア津ミに対する当て字であり、
阿部は沖縄語ではアビでビは美を当て字するとミ。
ア津ミから助詞の津をとったアミと同じになるからである。
これは多くの記録を素材にした
『記・紀』編集者が、
文字が違うから別人だと錯覚して、
2重に記載したための事故だとすぐわかる。
しかしそれが同一人だという理由はまだ他にある。
これだけで断定するのは間違いなのである。
もう1つの理由は、
沖縄語では「天」もまたアミと発音することである。
この2人の比羅夫と同時存在である
天智天皇は、「天命開別」という名乗りをもっている。
これは大隅語では
「アミの命、開(ヒラ)ッビチ(日木(ビチ)=ヒコ=日子)」と読む。
このうちの敬称の「命と日子」を除くと、後に正味の名が残るが、
それは大隅語では「アミ・ヒラッ」になる。
2人に見える比羅夫もまた大隅語で「アミ・ヒラッ」である。
3つとも全く同じ名なのだ。
しかしこれでも同一人だというのは、まだ早い。
それは3人の別人が、
順番に一つの名乗りを継承した可能性があるからである。
しかしこの3人は単に同時存在だというだけでなく、
同時に同じことをしている。
この3人のヒラッは白村江戦争で共に百済を助けて戦っているのである。
同じ名乗りをもつ他人が同時に3人もいて、
同じことをすることは絶対にない。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
歴史学講座『創世』
歴史回廊
ウワイト
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