2013年11月7日木曜日

(1)エデンの園-4


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:290頁

 第五章 旧約聖書「創世記」:(1)エデンの園-4

  イディールはギリシャ語の Ιδη

 (樹木、森林、森に覆われた山)に係わる。

 クレタ島のゼウス神が山羊に養われた聖地の山

 Ιδηι 山の祖語である。

 ハブール地方はノアが箱舟を作った糸杉の木の針葉樹林地帯である。

 エゼキエル書第三一章では「神の園にあるエデンの木」と記し、

 木の多いことを物語っている。

 西アジアにおいて

 糸杉(別名ヒマラヤ杉)の植生する地はこことキプロス島しかない。

 有名なレバノン杉はハブールに限られることとなる。

 シュメル語の杉を表す用語 erin は eden に訓音が近似する。


 ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部


 『参考』
 
 Tell Arpachiyah (Ir aq).

 ハラフ期の土器につ い て

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur

 《Key Word》

 植物・杉
 植物・杉

 糸杉

 針葉樹林地帯

 ヒマラヤ杉

 レバノン杉

 屋久杉

 エゼキエル書第三一章


 第31章
 31:1 第十一年の三月一日に、主の言葉がわたしに臨んだ。
 31:2 「人の子よ、エジプトの王ファラオとその軍勢に向かって言いなさい。
   お前の偉大さは誰と比べられよう。
 31:3 見よ、あなたは糸杉、レバノンの杉だ。
    その枝は美しく、豊かな陰をつくり/丈は高く、梢は雲間にとどいた。
 31:4 水がそれを育て、淵がそれを大きくした。
    淵から流れる川は杉の周りを潤し/水路は野のすべての木に水を送った。
 31:5 その丈は野のすべての木より高くなり/
    豊かに注ぐ水のゆえに/大枝は茂り、若枝は伸びた。
 31:6 大枝には空のすべての鳥が巣を作り/
    若枝の下では野のすべての獣が子を産み/
    多くの国民が皆、その木陰に住んだ。
 31:7 丈は高く、枝は長く伸びて美しかった。
    豊かな水に根をおろしていたからだ。
 31:8 神の園の杉もこれに及ばず/
    樅の木も、その大枝に比べえず/すずかけの木もその若枝と競いえず/
    神の園のどの木も美しさを比べえなかった。
 31:9 わたしが、多くの枝で美しく飾ったので/
    神の園エデンのすべての木もうらやんだ。
 31:10 それゆえ、主なる神はこう言われる。
    彼の丈は高くされ、その梢を雲の間に伸ばしたので、心は驕り高ぶった。
 31:11 わたしは彼を諸国の民の最も強い者の手に渡す。
    その者は彼を悪行に応じて扱う。わたしは彼を追放する。
 31:12 諸国の最も凶暴な民である異国人が彼を切り倒し、
    山々の上に捨てる。
    その枝はすべての谷間に落ち、若枝は切られて地のすべての谷を埋める。
    地上のすべての民は、その木陰から逃げ去り、彼を捨てる。
 31:13 彼の倒された幹には、空のすべての鳥が住み/
    若枝のもとには、野のすべての獣がやどる。
 31:14 もはや、水のほとりの木もすべて丈を高くしえず、
    梢を雲の間に伸ばしえず、水に潤う木も、
    高ぶってそびえ立つことはできない。
    彼らはすべて死に渡され、穴に下る人の子らと共に地の深き所へ行く。
 31:15 主なる神はこう言われる。
    彼が陰府に下る日に、わたしは彼のゆえに淵を喪に服させ、彼を覆う。
    わたしが川をせき止めるので、豊かな水も干上がる。
    またレバノンに彼の弔いをさせるので、
    野のすべての木も、彼のゆえにしおれる。
 31:16 穴に下る者と共に彼を陰府に下すとき、
    わたしは彼の倒れる音で諸国民を揺り動かす。
    そのとき地の深き所で、エデンのすべての木も、
    レバノンのえり抜きの美しい木も、
    水に潤うすべての木も、再び慰められる。
 31:17 彼らも、彼と共に陰府に、剣で倒れた者たちのところに下って行った。
    かつて諸国民の間で、彼の陰に宿っていた仲間たちも共に。
 31:18 お前は、エデンの木のなかで、
    栄光と偉大さを誰と比べられたか。
    しかし、お前はエデンの木々と共に地の深き所に落とされ、
    割礼のない者の間で、剣によって倒された者と共に住むであろう。
    これがファラオとそのすべての軍勢の運命である」
 と主なる神は言われる。

(1)エデンの園-3


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:289頁

 第五章 旧約聖書「創世記」:(1)エデンの園-3

 ここにはミタンニ時代の都市アラプハなどがあった。

 このようにみてくると、

 エゼキエル書の記述は北メソポタミアの北西から東南に向かって

 徐々に記述していることになる。

 従って第三番目に記されたエデンは

 カンネとアッシリアの間にあったことになる。

 エデンはハブール地域の中にあったことになる。

 そこでこの地域に探ってみると、

 トルコ領内に Idil という小さな町が現在あることが分かった。

 チグリス川のトルコからイラクへ入る地点にある Cizbe の町から

 西に向かって街道を行くとチグリス川の別称である Dicle の町があり、

 更に西行した所にある町である。

 その先には Haberli の町がある。

 この Idil の付近こそエデンの比定地とされるのに十分である。


 ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部


 『参考』
 
 Tell Arpachiyah (Ir aq).

 ハラフ期の土器につ い て

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur

 《Key Word》

 ミタンニ時代
 ミタンニ(ヒッタイト語:Mi-ta-an-niあるいはMi-it-ta-ni、
 アッシリア語: Ḫa-ni-gal-bat - 「ハニガルバト」)は
 フルリ人が紀元前16世紀頃メソポタミア北部の
 ハブル川上流域を中心に建国した王国である。
 戦士階級に支配される封建的国家であり、
 支配階級は元来インド・ヨーロッパ語族系の出自を持つと推定される

2013年11月6日水曜日

(1)エデンの園-2


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:288頁

 第五章 旧約聖書「創世記」:(1)エデンの園-2

  イスラエルのソロモン王の交易相手を説明している節句は下記である。

   ハラン、カンネ、エデン、アッスリヤ、キルマデはあなたと取引した。

  彼らは、はなやかな衣服と、青く縫い取りした布と、ひもで結んで、

  じょうぶにした敷物などをもって、あなたと取引した。

 これらの交易相手は都市あるいは地方名でる。

 ハラン Halan はトルコ領アナトリアのユーフラテス川に近い

 現在のウルファ Urfa の古名である。

 カンネ Kanneh はギリシャ語の Καννη のことでヨシタケを表し

 ハブール高原の都市 Kanishi はトルコ語で葦原を表すので、

 その近く古い都市ニシビス Nisibis を含めた地域に比定できる。

 アッシリアは、いうまでもなく北メソポタミアの地域である。

 キルマデ Chilmad は

 アッシリアののチグリス川下流の東方 Kirkuk の南を流れる

 Uzuayn 川流域 Taz Khurmath 、tuz Khurmabu のある地域であろう。  


 ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部


 『参考』
 
 Tell Arpachiyah (Ir aq).

 ハラフ期の土器につ い て

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur

 《Key Word》

 ウルファ

(1)エデンの園-1


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:287頁

 第五章 旧約聖書「創世記」:(1)エデンの園-1

  このエデンの園が聖書の著述者の仲間にあった

 観念的楽園を具体化したものであることを受容しながらも、  

 その場所がどこにあったかを探る研究がされてきた。

 比定地はばらばらで確実性が低い。

  第一に「東のかた」といっているが、

 どこを視点としていっているのか不明である。

 「エデン」がシュメル語の平原を意味する eden と同音であることより

 メソポタミアのシュメル地方、

 つまり、

 ユーフラテス川とチグリス川のペルシャ湾への河口地帯を

 比定する見解もあるが、これはあり得ない。

 エデンは川の流れ出す所で、流れ込む所ではない。

 また木々の茂る所である。

 主が土から造った人間アダムの系譜に連なる

 ノアは糸杉で箱舟を作ったのであるから、

 針葉樹が茂っている所を想定しなくてはならないだろう。

 創世記では続く四つの川の説明以外推測させる資料を与えていない。

 しかし、エデン名はエゼキエル書第二七章23-24に現われる。

 イスラエルのソロモン王の交易相手を説明している節句である。


ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 



  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部


 『参考』
 
 Tell Arpachiyah (Ir aq).

 ハラフ期の土器につ い て

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur

 《Key Word》

 エゼキエル書第二七章

エデンと四つの川


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:286頁

 第五章 旧約聖書「創世記」:エデンと四つの川

  創世記第二章は次のように記す。

   主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、

  その造った人をそこに置かれた。

  また主なる神は、

  見て美しく、食べるに良い全ての木を土から生えさせ、

  更に園の中央に命の木と、善悪を知る木とを生えさせられた。

  また、一つの川がエデンから流れ出て園を潤し、

  そこから分かれて四つの川となった。

  その第一の名はピソンといい、

  金のあるハビラの全地をめぐるもので、

  その地の金は良く、またそこはブドラクと、縞瑪瑙とを産した。

  第二の川の名はギホンといい、クシの全地をめぐるもの。 

  第三の川の名はヒデケルといい、アッシリアの東を流れるもの。

  第四の川の名はユフラテである。


 ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 
『参考』
 
 Tell Arpachiyah (Ir aq).

 ハラフ期の土器につ い て

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur

 《Key Word》

洪水伝説と祝祭(8)


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:285頁

 第五章 旧約聖書「創世記」:洪水伝説と祝祭(8)

  三つの洪水伝説に共通する事項のうち、

 注目すべきは箱舟から解放された後、犠牲が捧げられていることである。

 ウトピナシュティムは

 「そして犠牲を捧げ、山の頂上に神酒を注いだ」と語り、

 ジウスドラ「一頭の牡牛を屠殺し、沢山の羊を犠牲に捧げた」

 またノアは

 「主に祭壇を築いて全ての清い獣と、全ての清い鳥とのうちから取って

  燔祭を祭壇の上に捧げた」と語られる。

 祝祭はメソポタミアの宗教的伝統として重要な慣習である。

 ここで旧約聖書を信奉する人々が祝祭の儀礼を持っていることを

 同書を読む者に初めて明白にしている。


 ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部


 『参考』
 
 Tell Arpachiyah (Ir aq).

 ハラフ期の土器につ い て

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur

 《Key Word》

洪水伝説と祝祭(7)


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:284頁

 第五章 旧約聖書「創世記」:洪水伝説と祝祭(7)

  創世記に使われるヘブライ語の箱舟は tebach であるが、

 これはシュメル語による理解によると

 「行く葦屋」 teb-ach 、つまり動く葦屋ということになる。

  teb はシュメル語の tsavi 、

  ach は á(家)-gi(葦)の転訛と考えられる。

 ギルガメシュ叙事詩において、

 神々の支配者であるエンリル神は

 大洪水を起して人間を滅ぼすことを決めるが、

 エンキ神のアッカド名であるエア神が

 それを人間に語ることを禁じられているにもかかわらず、 

 シュルパックのウトピナシュティムの葦屋の壁に向かって語る。
 
  王子エアは秘密を守る誓いを立てたにもかかわらず、

  彼等の言葉をわたしの葦屋に向かって繰り返した。

  「葦屋よ、おお柵よ、壁よ、壁よ、

   家を壊し、舟をつくれ、富を捨て、命を求めよ」

 ウタナシュティムの屋敷は葦屋であったのである。

 そして彼は家を壊して舟を作ることにする。

 そのために集めたのが大工と葦工であった。

 エア神にいわれたように

 間口と奥行を等しく方舟を作ったのであるが、

 これは葦舟で、 tehach の原型と考えられるのである。

 旧約聖書においてはイトスギの木で箱舟が作られた。

  箱を表す用語は、英語で ark ドイツ語で Arche であるが、

 アッシリア時代ペルシャ湾の貿易商人たちは

 アルク・ティルムンと呼ばれており、

 箱が舟であるとの概念がみられる。

 シュメル語の海は ma 、ヘブライ語の海は yarn であるが、

 ノア Noah はこの ma を転訛させて作られた呼称と考える。

 創世記はシュメル Shmer をシナル Snar という。

 MとNとの転換が同様にみられる。

 ギリシャ語では海は μόνο(mere) となるが、

 日本では古来から船名に付けられる「丸」はこの語の流用である。

 モーセの姉ミリアムやイエスの母聖母マリヤ(ヘブライ語で Miryam )も

 海に因んだ名称である。
 

 ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部


 『参考』
 
 Tell Arpachiyah (Ir aq).

 ハラフ期の土器につ い て

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur

 《Key Word》