2015年10月20日火曜日

旧約聖書のガド族②


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:964~975頁

 第16章 イスラエル人の日本定着とヘブライの信仰

 《旧約聖書のガド族》

 第22章は言う。

 「ヨシュアは、ルベン人(びと)、ガド人(びと)、

  及びマナセの部族の半ばを呼び集めて、言った。

  『それで、貴方がたは身を返して、

   主の僕(しもべ)モーセが貴方がたに与えた

   ヨルダンの向こう側の所有の地に行き、
 
   自分達の天幕に帰りなさい。
 
   ただ、主の僕(しもべ)モーセが貴方がたに命じた

   戒めと律法とを慎んで行い、貴方がたの神、主を愛し、

   その全ての道に歩み、その命令を守って、

   主に付き従い、心を尽くし、精神を尽くして

   主に仕えなさい。』」(4、5)

  そして、彼等はその所有地への帰途

 ヨルダン川に至って一つの祭壇を築く。
 
 これに対し残りのイスラエルの部族はその行為に疑念を持ち、
 
 同所を攻めようとする。

 第22章はイスラエルの各部族から出た10名の使いが彼らに言う。
 
 その全会衆はこう言います。

 『貴方がたがイスラエルの神に向かって、

  咎を犯し、今日、翻って主に従うことを止め、
 
  自分のために一つの祭壇を築いて、

  今日、主に背こうとするのは何事か。』(16)

 これに対し、ガドの子孫らは次のように述べる。

  「我々が祭壇を築いたことが、

   もし主に従うことを止めるためであり、

   またその上に、燔祭、素祭を献げるためであり、

   あるいはまたその上に、

   酬恩祭の犠牲を献げるためであったならば、

   主自ら、その罪を問いただして下さい。

   しかし、我々は次のことを考えてしたのです。

   すなわち、後の日になって、
 
   貴方がたの子孫が我々の子孫に向かって

   言うことがあるかもしれません。

   『貴方がたはイスラエルの神、主と、
 
    何の関係があるのですか。

    ルベンの子孫、ガドの子孫よ、

    主は貴方がたと我々の間に、ヨルダンを境とされました。
  
    貴方がたは主の民の特権がありません。』

  こう言って、貴方がたの子孫が、我々の子孫に、

  主を拝むことを止めさせるかもしれないので、

  我々は言いました。

  『さあ、我々は一つの祭壇を築こう。
   
   燔祭のためではなく、また犠牲のためではなく、

   ただ貴方がたと我々の間、及び酬恩祭をもって、

   主の前で主に司(つとめ)をするためである。』

  こうすれば、後の日になって、貴方の子孫が我々の子孫に、
  
  『貴方がたは主の民の特権がありません』

  と言わないであろう。

  また我々は言いました。

  「後の日に、我々、また我々の子孫が

   もしそのようなことを言われるならば、

   その時、我々は言おう。

   『我々の先祖の造った祭壇の型をご覧なさい。

    これは燔祭のためでもなく、

    貴方がたと我々との間の証拠である。』

  主に背き、翻って今日、主に従うことを止めて、

  我々の神、主の幕屋の前にある祭壇の他に、

  燔祭、素祭、また犠牲を献げるための祭壇を築くようなことは

  決していたしません。」(23-29)

 《参考》

 ARPACHIYAH 1976

 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq)
 Tell Arpachiyah (Iraq)    
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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