2015年10月14日水曜日

伊和神③


創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:964~975頁

 第16章 イスラエル人の日本定着とヘブライの信仰

 絹と地名分布③

  それらの町の南は赤穂郡上郡町となる。

 同町八保に八保神社が鎮座するが、

 同神社名もヘブライ語の「月」表わすを YRKh(yarh) の音写である。

 町名の元となっている高嶺神社が山野里に二社鎮座する。

 この町名、神社名の「コウリ」はヘブライ語の「波、洪水」を意味する

 KVVALAYE(khavalye) に依拠し、「コウレイ」「カワラ」でもある。

 ヤハウェ神は水の神で堤防を築く神である。

 神崎郡に香寺町があるが、香呂村と中寺村が合併した町で、

 香呂が同じ祖語を持つ。

 香呂では洪水に悩まされた記録がある。

 町内の岩部は風土記に的部(いくはべ)里があり、

 その遺称地と考えられている。

 「イクハ」は YIKB であっただろう。
 
 江戸期の「いゆわべ」の道標も残されており、

 伊和神名であることをうかがわせている。
 
 さらに北上した氷上町には香良地区があり、

 加和良神社が鎮座している。

 この「カワラ」は「瓦」とも表記され、
 
 すでに述べた尼崎市の伊佐具神社の鎮座する

 上坂部の東北側の瓦宮の名称となっている。

 藻川の管理に苦心した所であろう。

 上郡町には大避神社(上郡など三か所)、大酒神社(大枝新)が鎮座し、
 
 また「族長」を表わす MSYA(musi) 名の野桑神社(野桑)が鎮座する。

  一宮町の伊和神社の神職は阿保氏といった。

 この「アボ」を「牛頭」と解釈するのが最適と考える。
 
 つまりアラム語の「牛頭」を表わす alp で、

 ウガリッド語、ギリシャ語、ラテン語になって

  "A" となった文字の呼称でもある。

 ヘブライ語では「父」を表わす AB(aba) もあるが、
 
 「父」はヤハウェ神自身を指し、

 氏族名とするにはやはりおこがましいであろう。

 父 AB は新約聖書になるとより鮮明となる。

 例えば「マルコによる福音書」第14章36では
 
 「父よ」といって呼びかけるが、これが abba! と表記されている。

 この阿保氏と同じ名称を持つのが風土記飾磨郡に

 「阿保里」と載る姫路市阿保である。

 阿保氏とは弓月君のクルジャ(牛角)と同義で秦氏の別称である。

  風土記に同じく載る英賀里はサンスクリット語の

 agha/agua で「水」名である。

 姫路市飾磨区の英賀がその地で英賀神社も鎮座する。

 「伊和大神の御子、阿賀比古、阿賀比売二柱の神」

 は秦氏の一族の名であろう。

 赤穂市坂越の大避神社の地方から、

 鎌倉時代になって寺田氏、飽間氏が現れるが、
 
 寺田は ZYYD で「絹」名であり、

 「アクマ」は

  ギリシャ語で akve 、

  ドイツ語で Aguā 、

  セム語(アラム語)で aquba

 となる「水」に由来する。
 
 エジプトのシナイ半島とアラビアとの間のアカバ湾名となっている。

 また前述したサンスクリット語の aqha/aqua も同祖語である。

 赤穂市名はこれらの「水」名に由来する。

 上郡町の赤松を本拠とした赤松氏も

 これらの「水」に係わる氏族名であろう。

 風土記の飾磨郡に因達里が載る。

 息長帯比売命の「韓国を平(ことむ)けむ」とする伝承と共に

 「伊太代(いだて)」の訓を風土記は記している。

 和名類聚抄にも「伊達郷」を「以太知」の訓で載せている。

 ここの「インダ」はヘブライ語の AYND(ind) の音写で

 「波、洪水」を表わす用語に依るものと考えられる。
 
 ただし、

 「インダツ」「イダテ」となっている理由は他にあり後述する。

  次に揖保郡名について考える。

 揖保川は一宮町の北辺から流れ出し、

 伊和神社の西側を流れ、
 
 御津町東境を瀬戸内海へ入る。

 御津町の碇岩にも

 神名帳の伊和都比売神社に比定される

 伊和神社が鎮座しているが、

 そこが河口である。

 「揖保」の訓について日本古典文学大系は

 「いひぼ」と読ませている。

 和名類聚抄の郡名には「伊比保」、
 
 また「伊比奉」とする版本もある。

 「揖」は大漢和辞典によると「イフ」であり、

 「イフボ」あるいは「イフボウ」となり、

 これは明らか YHWH の表音に類似する。」
 
 実際はヘブライ語の「言う、述べる」の

 IVH の三人称現在形変化の YHVH の音写で

 「そは言明する」
 
 伊和神はヤハウェ神にして、

 播磨はイスラエル人の里郷である。

 《参考》

 ARPACHIYAH 1976

 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq)
 Tell Arpachiyah (Iraq)    
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ
 

 

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