2013年6月21日金曜日

牛祝祭(7)

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:27頁

 第一章 「牛祝祭」 (7)

 この「矢彦」が

 八重山諸島の入墨紋様でもわかるように矛を表すのだが、

 「鐸鉾(さなぎのほこ)」に実状をうかがい知ることができる。

 この鉾は毎年7月27日の例祭「御射山神事」

 つまり御狩の神事に登場する。

 鉄鐸(宝鈴)一個をつけた三叉鉾に柄を入れて長さ1.8メートルあり、

 同じ長さの麻製の和幣がつけられる。

 矢彦神社に近い塩尻市小野に鎮座する小野神社には

 社宝「神代鉾」はが11個の鉄鐸と共に納められている。

 この鉾も三叉鉾で和幣が垂らされている。

 こちらも御射山神事に用いられたものであるが、

 御射山祭といえば諏訪大社が大元で、

 同社と上社にも鉄鐸が宝物となっている。

 先に触れた神長官の申立ともども御射山祭の御狩神事において

 獲物と屠殺する道具を奉祭したのが鐸鉾である。

 小竹葉は三叉鉾であったのである。

 《Key Word》

 八重山諸島の入墨紋様

 鐸鉾

 御射山神事

 御狩の神事

 鉄鐸(宝鈴)

 和幣

 矢彦神社

 小野神社

 神代鉾

 三叉鉾

 和幣

 御射山神事

 御射山祭

 諏訪大社

 鉄鐸

 御狩神事

 鐸鉾

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